10月に入り、世界的に株価が上昇基調で推移している。18日には、日経平均株価が12営業日続伸し21,363.05円に到達した。米国のダウ工業株30種平均株価も23,000ドル台を突破して最高値を更新した。
先進国だけでなく新興国でも株価は上げ基調だ。短期的な調整はあるだろうが、当面、こうした堅調な展開が続くと見られる。
一方、足元の世界経済を俯瞰すると、地政学や政治などリスク要因は多い。特に、欧米など主要国の金融政策の動向には注意が必要だ。米国と中国の両方で、中央銀行の次期トップ人事が進められているという。
仮に、中央銀行のリーダーの変更に伴って主要国が速いペースでの金融引き締めが必要との考えを示すなら、世界の株式市場を覆う楽観は急速に剥落する恐れがある。
現状、世界全体で景気は緩やかに回復している。近年の世界経済のヒストリーを振り返っても、米国、アジア、ヨーロッパとグローバル経済全体で景気が安定している状況は珍しい。
その中で、米国ではトランプ政権が税制改革に向けた取り組みを進めている。企業業績に関しても、基本的には増益が見込まれている。