「妻の寝取られ」にエクスタシーを感じる夫たち

山尾志桜里の旦那が羨ましいだって…?
本橋 信宏 プロフィール

寝取られ快感に浸る

夫B氏が回想する。

「男ってヤキモチ焼きなんですね。それまで女房になんにも感じなかったんですが、他の男性にちょっかい出されると急に女房がいい女に見えてくるんですよ」

オスは他のオスの出現によって、それまで眠っていたオスに目覚める。

B氏はこのとき以来、女房に夜遊びやら同僚教師とのつきあいを黙認しだした。

 

「ネットでは、こういうのをデートプレイと言うらしいです」

他の男と女房が遊んでいるのを亭主は自宅で待っている。帰ってきて、どんな時間を過ごしたのか、さりげなく聞きだして嫉妬して、その夜女房との秘め事の燃料にするのだ。

「斉藤由貴さんが不倫相手の医師とキスしてる写真が流出しましたが、寝取られ夫にとって、女房が他の男とキスしてる写真はもう究極のオカズです」

古来からフランス語で寝取られ夫のことをコキュと呼び、寝取られ夫の代名詞となった。 ヨーロッパ、なかでもフランスやイギリスのような貴族社会では、高貴な夫人が下層階級の男に寝取られる、という屈折した関係が貴族社会を中心に流行し、小説でもフランスの作家フロベール『ボバリー夫人』、イギリスの作家D・H・ローレンス『チャタレイ夫人の恋人』というように19世紀から20世紀にかけて不倫文学の傑作が生まれた。

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わが日本でも、コキュ嗜好の谷崎潤一郎が大正10年、妻千代との関係がうまくいかなくなり、妻を佐藤春夫に譲ると約束したものの、寝取られの快楽を刺激されたせいか10年近く三角関係のままで寝取られ快感に浸っていた。

昭和5年、千代夫人との離婚と佐藤春夫と千代の再婚の挨拶状が世間を騒がせた。文壇事件史としてあまりも有名な細君譲渡事件である。

「寝取られ夫が激増したのはiPhone抜きには語れないですね」(B氏)

iPhoneとネットの普及によって、寝取られファン層が急増中だ。

妻の撮り下ろし裸身をネットで公開できるようになると、全国の寝取り志願の男たちが亭主のさらした人妻の裸身をプリントアウトし、そこに精を放ち、白く汚したモノを再度画像に取り込み亭主に送る。妻が一瞬にして見知らぬ男たちに汚されるバーチャル寝取られの誕生に、寝取られ志願の亭主たちが大量にサイトに出没するようになり、その多くが実践者になった。

私がB氏と知り合ったのも寝取られサイト潜入がきっかけだった。

ネットの世界では寝取られ亭主たちが制作した寝取られサイトが花盛りだ。

『妻の寝取られ奴隷夫になりたい』『妻を他人へ』『妻と勃起した男達』『妻物語』『日本妄想協会』『寝取り寝取られ体験』『wife stories』『ナンネット』『寝取られハーメルン』『寝取られ妻』『寝取られブログ』……。