東大法学部卒、検事から衆議院議員に転身し国会でも大活躍していた山尾志桜里元衆議院議員もスキャンダルで挫折した。
年下弁護士の運転する車の助手席に乗って、親しげに談笑したり、ホテルで二人だけで会っていたり、メディアや世間は不倫の匂いを感じたものだった。
たちまちエリート議員から悪妻へと転落したかに見えた。
ところが––。
「僕らの性癖からしたら、最高のシチュエーションですから。ダンナさんが羨ましいですよ」
寝取られ夫B氏(54歳)がそう打ち明ける。
「昔、寝取り寝取られの世界は、スワップともよばれて、密かなマニアの交流しかなかったんですが、ネットができてからは、敷居が低くなって初心者でもすぐ飛び込めるようになったんです」
photo by iStock
B氏が奇妙な欲望に取り憑かれたのは、3年半前のことだった。
B氏夫妻はともに小学校教師をしている。
夫が自宅で酒宴を催したときのことだった。
同じ学校の教師3名を歓待し、夜11時には酩酊した同僚たちを車で送り届けることになった。下戸のB氏が運転手、助手席に女房を乗せようとすると、酔いに任せた年配教師が「奥さんは後ろ後ろ」と後部座席の真ん中に座らせた。助手席には若い教師、後部座席には女房をはさんで年配の教師2人。
「奥さん、いい香りしますねえ。お風呂上がりなのに無理してつき合ってもらって、わるかったなあ」
「いいんですよ」
ふたりの上司は酔いにまかせB氏の女房を両側から肘で突いたり、たいして抵抗されないとわかるとさらに大胆になって手で膝や太ももをまさぐりだした。
酔っているせいか、奥さんはアリバイ的に嫌がるふりをするだけで、強い抵抗はみせない。
バックミラーには、2人の男たちにセクハラまがいの行為をされている妻の姿が映っている。
運転しながら夫は不思議な感覚にみまわれた。夫に気づかれたら申し訳ないと思ったのか、女房はじっと耐えている。それをいいことに年配教師が夫人の頬にキスをしてきた。
「きゃっ」
小さな悲鳴を発しながら上司のされるがまま、別の上司は短めのスカートの下に手を浸入させて太股をまさぐりだした。
堪える妻の顔をバックミラーで見ているうちに夫はズボンの下が痛くなりだし、運転どころではなくなった。