話題のAIスピーカー"Google Home" を使って驚いた

これが意外に便利でして
加谷 珪一 プロフィール

これが想像以上に便利なのだ

一方、現時点においても非常に完成度が高いと感じるのは動画や音楽の再生である。グーグルはテレビにつないでユーチューブなどの動画を再生する「クロームキャスト」という製品を出している。

グーグルホームはクロームキャストに対応しており、声でクロームキャストを操作することができる。

例えば「スキマスイッチのボクノートの動画が見たい」と話しかけると、該当するユーチューブの動画が自動的にテレビで再生された。

クロームキャストはテレビにあるHDMI端子に接続して使用するが、テレビの機種によってはHDMIからの信号でテレビの電源をオン/オフできるようになっている(ソニーはブラビアリンク、東芝はレグザリンク、シャープはファミリンク、パナソニックはビエラリンクという名称になっている)。

筆者のテレビはこれに対応しているので、試しに待機状態で話しかけたところ、自動的にテレビの電源が入り、希望した動画がテレビから流れてきた。

 

大した話ではないかもしれないが、実際にやってみるとこれは結構、感動する。「10秒進めて」とリクエストすれば10秒先送りされ、「止めて」と言えば再生が止まった。

この便利さは一度、味わってしまうとやめられない(ちなみにLINEのAIスピーカーには、テレビの赤外線リモコンを操作する機能がある)。

細かい情報について、グーグルはあまり積極的に公開していないので、実際にやってみないと分からないことも多い。テレビの電源が入るのも、あくまで電源が入るのではないかと筆者が予想し、やってみた結果である。

1万4000円という価格をどう見るかは人それぞれだが、買ってみて自分なりに試行錯誤することが必要な製品ということになるだろう(その是非は別として)。

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音楽については、グーグルが提供しているグーグルプレイ・ミュージックか、スポティファイというサービスのどちらかに加入していれば再生が可能だ(音楽の再生はテレビではなく本体から)。

グーグルプレイ・ミュージックにアクセスしてみたところ有料会員でなければ聞けないようになっていた(筆者は無料会員)。スポティファイについては無料会員でも大丈夫とのことだが、再生に一定の制限がかかるという。

筆者はスポティファイの無料会員でもあるのだが、どの程度まで曲を再生できるのかという情報もなかったので、実際にやってみた。結果は、曲名を指定しての再生はできなかったものの、関連楽曲の再生は可能だった。

例えば「ソニー・ロリンズのセント・トーマスを聞きたい」とリクエストすると、関連する曲をグループ化したものの中から任意の曲が再生される(スポティファイではステーションと呼ばれている)。

そのものズバリではないが、聞きたい曲に近い曲は聞ける。本気で聞きたい曲をリクエストしたいなら有料会員になっておく必要があるが、BGM程度での利用なら、無料会員でも特に問題はないだろう。

曲が流れている最中に「この曲は何?」と聞けば、曲名とアーティスト名を教えてくれるし、「次の曲」と指示すれば次の曲に進んでくれた。試しに「この曲嫌い」と言ってみると別の曲が再生され、「この曲大好き」と言うと、今度はスポティファイの「お気に入り」に自動登録された。動画再生と同様、操作はとてもラクだ。