降圧剤を飲み続けると、EDになる可能性

飲まない人とは2倍の差が…!
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同時に飲むと副作用も

降圧剤を飲むことで勃起の力が衰えている人には、ED治療薬の世話になっている人も多いだろう。しかし、その飲み合わせは本当に大丈夫なのだろうか。

一般的に降圧剤とED治療薬を併用することは問題ないと言われている。だが、油断をしていると思わぬ落とし穴にハマる危険性もある。

 

まず、ED治療薬にはどのようなものがあるのか確認しておこう。

渋谷三丁目クリニック院長の古市昌之医師が解説する。

「現在、日本で販売されているED薬には、バイアグラ、シアリス、レビトラの3種類があり、それぞれ効き方に特徴があります。バイアグラとレビトラは服用後1時間ほどで勃起のピークを迎えると言われますが、シアリスは2~3時間後にピークがくる。

また、バイアグラは食事をすると効果が低下すると言われています。レビトラは普通の食事なら大丈夫ですが、脂肪の多い食べ物を食べると効果が下がる。一方、シアリスは、食事をしても問題なく勃起します。ちなみに、飲酒をすると、どの薬も効き目が悪くなります。

どの薬にも副作用として、顔の火照り、頭痛、鼻づまりや動悸などがある。稀にですが、筋肉痛や下痢といった副作用も見られます」

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このように効き方に違いはあるものの、EDに作用する基本的な仕組みはどれも同じだ。

前出の大和氏が解説する。

「ペニスの血管を拡張させるのは、一酸化窒素から生成されるcGMPです。cGMPは分解されやすい性質がありますが、ED治療薬はその分解を抑制する効果がある。

cGMPの濃度が保たれることにより、末梢血管のまわりの筋肉が弛緩し、血管が拡張。ペニスに血液が流れ込みやすくなる。その結果、勃起をしやすくなるというメカニズムです」

問題は、ED治療薬によって血管が拡張することで、血圧も低くなってしまうということだ。降圧剤と併用すると、ただでさえ血圧が下がっている状態でED治療薬を服用することになる。血圧が下がりすぎてしまうのである。

新宿ウエストクリニック院長の室田英明医師が語る。

「降圧剤とED治療薬を飲んでいる人は、血圧を下げる薬を2種類飲んでいるのに近い状態になります。場合によっては、たちくらみやふらつき、だるさといった副作用が出ることもある。

降圧剤とED治療薬は併用注意なのです。併用は可能ですが、こうした副作用については注意が必要です」