1997年10月11日、「プロレスが死んだ、あの日」

あの一戦から20年、今明かされる真実
近藤 隆夫 プロフィール

ヒクソンが語るMMAの現状

(最初の対戦は1ラウンド4分47秒で試合が終わった)

ヒクソンも髙田も、すでに現役を引退している。

髙田はタレント活動を行うと同時に『RIZIN』の統括本部長を務めている。ヒクソンは最近、米国籍を取得。サンタモニカで20歳ほど年下の新カシアとサーフィン生活を満喫、また世界各地に赴いて柔術セミナーも開いている。息子クロンの道場にも、よく顔を出す。クロンが試合をする際には必ず来日し、セコンドにもついている。

そんなヒクソンに尋ねてみた。

MMAの現状を、どう見ているのか、と。

 

彼は答えた。

「MMAの発展を私は望んでいる。その中でクロンが成長していくことも楽しみにしている。レベルは世界的に高まっているんじゃないかな」

――でも、あなたが闘っていたバーリ・トゥードと現在のMMAは決して同じではありませんね。

「その通りだ。バーリ・トゥードとMMAは同じではない。私の父エリオ、そして私はバーリ・トゥードを闘い続けたが、クロンはMMAを闘っている。いまではストリートファイトもほとんどないし、バーリ・トゥードも存在していない。20年前のタカダ戦、そして最後の試合となったフナキ(船木誠勝)戦は、私にとって、気持ち的にはバーリ・トゥードだった。でも、時代は移り変わっていくんだ。それでいいと思う」

20年前、髙田が腕を極められて敗れた時には、切ない気持ちにはなったけれど、あの試合を熱い想いを抱いて観ることができたことを、いまも私は幸せに感じている。

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