小泉進次郎に直接聞いてみた。「今回の選挙、疲れませんか?」

「一日一生、その言葉をかみしめてます」
常井 健一 プロフィール

――たしかに、3日目の北海道では8か所を回って、それぞれの会場で話している内容が違いました。

選挙区の構図によって変えました。相手が無所属の場合もあるし、立憲民主もあるし、希望もあるし、三つ巴の選挙区もある。それによって話すことも違ってくる。

自衛隊がいる地区もあるし、リベラルや労働組合が強い地区もあった。そういった時に何が言えるか、何を考えてもらいたいかを投げかけるようにしました。

――函館の演説では「北海道には自衛隊のみなさんが多くいる。私は聞きたい。みなさんの中で自衛隊が憲法違反だと思っている人はいますか?」と問いかけたら、「います!」と反論する人もいました。

ああいった反応をもらえたのは初めてでしたね。あれで良かった。いろんな声がありますから。

後半戦、どう戦うか

このようなやりとりがあった後、進次郎は弁当の入った袋をぶら下げながら、北海道新幹線に乗り込んだ。目的地に着いたのは、23時近くだった。

筆者撮影

ちなみに、函館で「反論」された後、「(自衛隊は違憲だと思う人が」『いまーす』と言う人と『いませーん』と言う人がいた。いるんですね。いろんな声があるんです」と穏やかに受け止めた。会場から上がる異論に対し、「こんな人たちに、負けるわけにはいかない」と応じるこの国の宰相とは異なる人柄を印象付けた。

 

そして、こう続けた。

「東日本大震災は北海道にも余波がありました。以前には奥尻島でも津波があった。私も奥尻島に行きました。大災害が起きて人命救助に来た自衛隊のみなさんにも『憲法違反』だと言うんですかね。

今の状況の中で、自衛隊が憲法違反の疑いが消えないと主張する人がいる状況を私は変えた方がいいと思う。

そして、そのことをリベラルか、保守か、右か左かと議論するからおかしくなっちゃうわけで、日本が前に進むためには何をやるべきかということを、イデオロギーは脇に置いておいてやるべきことをやるというのが政治に役割なんじゃないですか」

人前では決して姿勢を崩さない。それでも眠るときは気絶するように眠るという(筆者撮影)

衆院選は折り返し点を迎えようとしている。小泉進次郎、6度目の全国行脚も後半戦に入る。果たして彼の言葉は戦況にどのような効果をもたらすのだろうか。

(文中敬称略)