さあ来週はドラフト会議!清宮を「いちばん伸ばせる」球団はここだ

父・克幸氏は「虎党」らしいが…
週刊現代 プロフィール

我慢して使い続けられるか

パ・リーグなら日ハムに進むのがベストだろう。では、セ・リーグの場合はどうだろうか。

父・克幸氏が熱心な虎党ということもあり、清宮の「意中の球団」と目されてきたのが阪神だが、残念ながらその育成力には疑問符がつく。

ヤクルトのスカウト、編成部長を歴任し、広沢や古田、高津ら多くの主力選手を獲得してきた片岡宏雄氏が指摘する。

「あそこはがまんして育てるということができないでしょう。最近では、大山悠輔を急に4番で使ったと思ったら、また使わなくなった。新人王をとった髙山俊でさえ、2年目の今年は出場機会を減らしている。

加えて、甲子園は浜風で打球が失速するので、左の長距離砲にはちょっとしんどい。東京ドームなら看板を直撃するくらいの打球がライトフライになってしまうこともありますから」

阪神はもっぱら藤浪晋太郎を育てた実績で清宮親子に猛アピールする腹づもりだが、

「死球恐怖症からまったく立ち直らせることができていない現状からすれば、指導力のなさが浮き彫りになって、むしろ『逆効果』でしかない(笑)」(阪神担当デスク)

 

同様に「オススメできない」と名前が挙がるのが巨人だ。元ヘッドコーチの伊原春樹氏が言う。

「巨人は常に優勝することが求められるチームなので、監督もその時々のベストメンバーを使わざるを得ない。そうなると、守備が心もとない清宮を辛抱強く使い続けることは厳しい。結果がついてこなければ容赦なく二軍行きでしょう。

松井秀喜は1年目から使ってもらえていましたが、あれはキャンプ中から他の選手を凌ぐほどの飛距離を見せてアピールしていたから。清宮が現時点で松井クラスかというと疑問が残ります。

加えて、フォームをいじりたがる球団ですからね。今季日ハムにトレードされた大田泰示だって、体力や身体の強さ、バネといった素質は、プロ入り時点では王さんをしのぐような最高級の逸材だった。

でも高橋監督はじめいろいろな人から『ああしろ、こうしろ』と修正され、迷いが生じてしまった」

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'14年、大田に続く高卒野手1位で巨人が指名したのが岡本和真だ。高校通算73本塁打を放ち、和製大砲として期待されたが、守備位置であるサードには村田やマギーなど長距離砲がひしめき、ついには外野にコンバートさせられている。

松井以降、巨人が育成に成功した高卒野手は中距離打者の坂本勇人のみ。高卒の長距離砲が育たないのは巨人の「伝統」となりつつある。