イノッチとNHK高瀬アナの「朝ドラ」コメントから目が離せない!

やさしい洞察と地味なヤンチャさ
堀井 憲一郎 プロフィール

高瀬アナのやんちゃぶり

『あさイチ』は8時15分から始まり9時55分までだが、9時になるとニュースセンターから5分のニュースが伝えられる。

このニュースの最後にアナウンサーが必ず「ひきつづき『あさイチ』をご覧ください」といって、毎度ちょっと違和感を感じるんだけど、9月29日(高瀬アナが「有村さん、おはよう日本にも、来て欲しかった!」と言った日)、高瀬アナはこの有村架純ゲストの『あさイチ』途中9時ニュースを読んだ。

ゲスト有村架純がスタジオで見守っているなか、イノッチの説明によると、高瀬アナたっての願いでそこに入ったということで「どうしても有村さんとつながっていたいみたいで」という案内とともに9時からのニュースを読んだ。

そのニュースの最後に高瀬アナはこう言った。

「このあとは引き続き『あさイチ』をご覧ください、イノッチさん、有働さん、失礼しました。ですが、有村さん、『おはよう日本』でお待ちしております」

そのあと、有村架純が大笑いしてるスタジオが映る。

スタジオは高瀬アナのコメントを受けてのスタッフの大笑いの声に包まれておりイノッチ「また言ってる」、有働「よくまああんな真顔でゆえるわー」のコメントで迎えられる。

続けてイノッチ「『おはよう日本』でも言ってたんですよ、また言ってましたよ」、有働「来なさいってこちらにあなた。自分の土俵に呼ぼうとして……いらっしゃい」「お待ちしてます」「そんなに遠くないから、1分で来れますから」と展開した。有働さんの口調が呆れたお姉さん口調なので、そうか、有働アナのほうがまったくの先輩になるのか、とふしぎなところで得心してしまった。

この高瀬アナの地味なやんちゃぶりは、当日、インターネットなどでとても話題になっていた。

高瀬アナの「朝ドラ」へのコメントはこれからも続いていくはずである。目が離せない。

 

イノッチの着眼点

ついでに。

『あさイチ』でのドラマを受けてのコメントで、少し心に残ったものがあったので、それも紹介しておく。

役者でもある井ノ原快彦のコメントが、なかなか気がつかないポイントを指摘していて、有働さんともども、感心したことが何回かあった(スタジオ内で有働さんが感心して、テレビの前で私も勝手に感心しているという図式)。

5月1日、25話あと。

最初、有働アナがカレーライスの話をしたあとイノッチ。

「ぼく、あのね駅のシーンがすきなんだよ(有働:なんでなんで)うしろのエキストラの人たちの動きがすごいんだよ。見てみてくださいよ。ちゃんと全部に芝居ついてんの。あ、ここでお別れするんだなとか、あ、電車きたのかな、みんなが一斉にばーっと早くなったりとかして」

たしかにそうでした。駅のシーンは私も好きで、それは鉄道好きだからというのがあるのだろうけど、たしかに言われると、それ以上に当時の人間が出てきていて、見直すとおもしろい。りんご1つを持ってる少年とか、立派な身なりの母娘が急いでるとか、喧嘩し始める労働者ふうの連中とか、なかなか目が離せない。あれ、たしかに、手間ひまかかってますね。