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シングルモルトに出会ったきっかけは「失恋」でした…。

タリスカー・ゴールデンアワー第7回(前編)

立木: 今日は会話に微笑みがない。ユーモアがないよ。真面目過ぎるぞ。おい、シマジ、おれが仕事を失うだろう。なんとかせんかい!

夜久: アッハッハ、申し訳ありません。でもニコニコしながら、しゃべるのって難しいですね。

立木: いまのガンジー先生の照れ笑いは、なかなかいいよ。

シマジ: じゃあ、ボブスタイルで、もう一度乾杯しましょうか。

ボブ: そうしましょう。ぼくも今日はちゃんと飲めますからね。ジャンジャンいきましょう。

そうだ。先週、仕事でスコットランドに行ってきたんですが、スカイ島のポートリーのホテルのバーテンダーに、例の「スランジバー! ゴーブラ!」の正確な意味と発音を訊いてみたら、「ぼくは詳しくないけど、ぼくの彼女が学校でゲール語の先生をやっているから、明日ここに呼んであげるよ」ということになったんです。

シマジ: それで「スランジバー!ゴーブラー!」の真相は?

ボブ: ゲール語の先生である彼女が言うには、スランジバーの後に、例えば「アルバ(Alba)ゴブラー(gu bràth)」と言うと、アルバーはスコットランド、ゴブラーはフォーエバーという意味なので、「スコットランドの永遠の発展を祈って」という意味になるんだそうです。

シマジ: じゃあ、ボブ、例えば、「スランジバー! 夜久ドクター、ゴブラー!」と言えばいいんですね。「夜久先生の永遠の成功を祈って!」ということで。

ボブ: そういうことになりますね。短く言えば「スコットランドよ、永遠に!」といったところですが。じゃあ、今日はそれで乾杯いたしましょう。

一同: スランジバー! 夜久ドクター、ゴブラー!

夜久: 恐縮です。ありがとうございます。

シマジ: ところで夜久ドクターはいくつになったんですか?

夜久: 今年で39歳になりました。

ボブ: 本当ですか。ぼくと同い年ですね。

立木: 2人とももう少し若くみえるけどね。

夜久: ありがとうございます。ところでボブさんは、柏に住んでいらっしゃいますよね。実はこの前、柏に行ったとき、ボブさんとすれちがったんですよ。サングラスをかけていませんでした?

ボブ: ああ、たぶん、そうですね。ぼくに間違いないです

シマジ: 千葉のオッサン(※ボブのこと)は柏に住んでるんだね。

夜久: じつはぼくの実家が柏なんですよ。ぼくも千葉のオッサンです(笑)。

ボブ: それより、夜久さんとぼくがすれちがったのは、どの辺ですか?

シマジ: 面白い!ボブが気になっているんだ。

夜久: 柏駅です。まさに電車に乗ろうとしているボブさんと、電車から降りてこれから実家に向かうぼくとが、偶然、すれちがったんです。

ボブ: ええと、ちょっと気をつけないと……。どこで誰にみられているかわからないですね。ちょっと怖いです(笑)。

シマジ: 毎月2回、立木先生の撮った男前の写真がこのサイトに載っているから、ウイスキー好きにはもう完璧に認知されていますよ。気をつけてください。

ボブ: 「あっ、あれ、ボブじゃね?」って、隠し撮りされたり……。みなさん、もし街でみかけたら、ちゃんと声をかけてくださいね。よろしくお願いいたします!

シマジ: じゃあ、今度は「スランジバー! ボブ、ゴブラー!」で乾杯しましょう。

〈後編は11月25日公開予定〉

夜久宜滋(やく・たかし)
1978年生まれ。医師。ウイスキー文化研究所認定ウイスキーエキスパート。ジャパンメンサ会員。趣味人で遊び人のウイスキーラバーで、不定期更新のブログ「drinker's Lounge」の執筆者。「人が好きだからか、ウイスキーに対しても人の一生を見るように一本のボトルと長い時間付き合いながら飲むほうが向いていると思う」とのこと。
島地勝彦(しまじ・かつひこ)
1941年、東京生まれ。青山学院大学卒業後、集英社に入社。『週刊プレイボーイ』『PLAYBOY』『Bart』の編集長を歴任した。柴田錬三郎、今東光、開高健などの人生相談を担当し、週刊プレイボーイを100万部雑誌に育て上げた名物編集長として知られる。現在はコラムニスト兼バーマンとして活躍中。 『甘い生活』『乗り移り人生相談』『知る悲しみ』(いずれも講談社)、『バーカウンターは人生の勉強机である』『蘇生版 水の上を歩く? 酒場でジョーク十番勝負』(CCCメディアハウス)、『お洒落極道』(小学館)など著書多数。
ロバート・ストックウェル(通称ボブ)
MHDシングルモルト アンバサダー/ウイスキー文化研究所認定ウィスキーエキスパート。約10年間にわたりディアジオ社、グレンモーレンジィ社、他社にて、醸造から蒸留、熟成、比較テイスティングなど、シングルモルトの製法の全てを取得したスペシャリスト。4ヵ所のモルトウイスキー蒸留所で働いた経験を活かし、日本全国でシングルモルトの魅力を面白く、分かりやすく解説するセミナーを実施して活躍しています。