江戸時代なのに「超リアル」知られざる江戸絵画の世界にご招待

こんなの、見たことない
金子信久

動物絵業界の「森ファミリー」に注目

元祖・狙仙の弟。やっぱり猿が得意。
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森一鳳 
寛政10年(1798)—明治4年(1871)
江戸後期の大坂の画家。森徹山の婿養子となり、徹山と同じく熊本藩の御用も勤めた。森狙仙以来のお家芸である精密な動物の絵を受け継ぎながら、より簡潔化した描き方を取り入れた。明快な造形が楽しい。

森ファミリーの元祖。猿を描かせたら右に出る者なし。
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森周峰
元文3年(1738)—文政6年(1823)
江戸中後期の大坂の画家で、森狙仙の兄。父や狩野派の吉村周山、浮世絵系の月岡雪鼎ら大坂の画家に学んだ。精緻な動物を描いたが、水墨画も多い。息子の徹山を狙仙の養子に入れて、森家の二代目を継がせた。
 

森狙仙 
延享4年(1747)?—文政4年(1821)
江戸中後期の大坂の画家。長崎など、生地については諸説ある。父や狩野派の勝部如春斎らに学び、京の円山応挙の迫真的な作風を研究した。ふわっとした毛並み、その下にある体の肉づき、動きをリアルに感じさせる動物の絵の世界を確立して、人気を呼んだ。

森徹山 
安永4年(1775)—天保12年(1841)
江戸中後期の大坂の画家。森周峰の子で、周峰の弟である狙仙の養子となり、森家を継いだ。二人の父、また京の円山応挙にも学び、応挙の優れた弟子の一人にも数えられるほどだったが、大坂に住んで、家業とも言える動物の絵を数多く描いた。