性犯罪繰り返す福岡小5女児殺害事件被告の驚愕発言「合意はあった」

性犯罪者処遇プログラムに抑止力はない
高橋 ユキ プロフィール

抑えられない性衝動

プログラムの感想以上に重要なことを私は尋ねた。いまも、被害女児が同意していたと思っているのか? すると内間被告は面会室のアクリル板越しに真っ直ぐ私の目を見ながら、即答した。

「合意はあったと思っています。仲はよかったです」

その返答にためらいは微塵もない。「そうなんですね」としか返せなかった。

法務省矯正局成人矯正課が平成24年12月にまとめた「刑事施設における性犯罪者処遇プログラム受講者の再犯等に関する分析 研究報告書」には、先述のとおり、ある一定の成果がみられることが記されているものの、犯した犯罪の内容によっては、その成果が確認できていないことが〝今後の課題〟として挙げられている。

「受刑による罪名別では、強姦事犯者には、受講による再犯抑止傾向が確認できたが,強制わいせつ事犯者、迷惑行為防止条例違反事犯者、被害者が13歳未満の事犯者については、統計上は効果を確認するまでに至らなかった」

内間が沖縄で起こした事件では、13歳未満の女児複数名を強姦しようとしていた。こうした女児に対する性衝動は現状、刑務所で実施されているプログラムを受講しても再犯を予防できるとは限らないのだ。皮肉な話である。

この性犯罪者処遇プログラムが刑事施設で導入されることになったきっかけでもある『奈良女児殺害事件』も、10歳の女児をわいせつ目的で誘拐し殺害したというものだった。痛ましい事件を契機に、これだけの取り組みが続けられているにもかかわらず、13歳未満の児童を標的とした犯罪には効果がいまだ見られないのである。

のちに届いた手紙に内間被告は、こんなことを綴っていた。相変わらず罫線から飛び出す大文字の達筆だ。

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「被害者には本当に申し訳ないことをしてしまったと深く反省しております。被害者のご両親のことを考えるととても苦しくなります」

内間被告の言う『反省』とは果たして何なのか。現状の刑事矯正施設での矯正教育は、耳障りの良い〝反省の弁〟や、ステレオタイプな〝反省の態度〟を加害者らに叩き込むだけの場所となっているのではないだろうか。

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