泣けて泣けて泣けた…「ひよっこ」の名セリフ【みね子の叫び編】

あの感動をもう一度④
堀井 憲一郎 プロフィール

「人を救うのは、人だよ」

124話〔8/24〕には、縁側で美代子に言った。

「最近、おもうんだ……思い出せなくてもいいって……ここで生ぎてることが、好きだ。美代子のことも好きだ」「こっからだ。取り戻すんだ。ぜったいに」

ムネオは兄夫婦に向かってこう言った。

「おれ、おもうんだけどよ、哀しいこどはよ、降ってくるみたいにいきなり起きんだ。どんなに、きちんと、誠実に、生きててもよ。哀しいことや、やなことは、いきなり起きる。どうしようもなく起きんだ。でもよ、哀しいことから救ってくれんのは、人だよ。人間だ。……立ち直らせてくれんのも、人だよ。だからよ、誰かに助けてもらったら、誰かを助ければいい。それでいいんだよ。人を救うのは、人だよ。みんながそうすりゃ、世界はきれいにまわっていくよ。だっぺ」〔124話。8/24〕

そのとおりである。

人は恩を受け、借りを作ってしまう(そもそも生まれてからある程度になるまで、自分一人ではぜったいに生きていけない)。

また、恩を受けた人、借りを作った人に、すべて返せるわけではない。恩を受けっぱなし、借りを作ったままになる。それをいやがってはいけない。恐れてもいけない。受けた恩は、別の人間に返すしかない。

そういう人と人との関係を、あらためて確認したドラマであった。

すばらしい。

はい。以上だ。

いまはもう『わろてんか』でっせ。よろしう。

いつだって大変な時代私たちはなぜ、いつも「大変!大変!」と言っているのか? もしかしたら大変なのは経済や社会や時代ではなく、そういうふうにしか考えられない私たちの頭のほうかもしれない…