官僚の聖域で10億円を懐に入れた男を追え!外務省機密費事件の真実

国家のタブーに触れた二課刑事の闘い
週刊現代 プロフィール

清武 松尾は女をとっかえひっかえできる神経を持ちながら、一方で、息子思い、家族思いという一面もありました。

若松 松尾という人には、非常に多面性を感じます。政治家やキャリアたちのために忠実に働く一方で、プライベートでは大金を趣味の競馬や愛人につぎ込んでいた。しかも、女性にとにかくモテる。清武さんの本に、「3度目の結婚生活にあった'89年以降だけでも8人の愛人がいた」と書かれていましたが、きっと女性に対しては優しくて、マメなのでしょう。それでいて、カネを手にするためにやっていることは極めて大胆。その落差が尋常ではありません。

 

萩生田 松尾はノンキャリの一室長に過ぎません。その松尾がサミットのときに、自分の女を事務局に雇わせている。そんなことは普通の公務員ではありえません。それが罷り通るのは、やっぱりカネが動いているからです。

若松 この事件でも、松尾が懐にいれた約9億8700万円のうち、実際に使途が明らかになったのは5億円ちょっとだけです。残りはいまだにどうなったのかわからない。

萩生田 大きなおカネが必ずどこかに流れているはずです。上にいたキャリアの人間にも流れた可能性も十分に考えられる。本当はそれを狙っていましたが、松尾は最後まで口を割りませんでした。