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海老蔵世代が続々挑む歌舞伎の「新作」〜爆発するエネルギーのゆくえ

2017年後半、歌舞伎の現在地
中川 右介 プロフィール

伝統の継承と、新作を希求するエネルギーと

海老蔵・染五郎・菊之助・猿之助・勘九郎・七之助たちのひとつ前の世代では、亡くなった中村勘三郎が新作に熱心だった。

というよりも、平成になってからの新作歌舞伎の大半は、勘三郎が担っていた。

その同世代では坂東三津五郎も納涼歌舞伎で、勘三郎の新作に付き合うほか、自分でも作っていたが、二人以外の同世代の役者たちは、勘三郎の公演に共演していただけで、主導的に新しいものを作れていない。勘三郎が大きすぎたとも言える。

その勘三郎、三津五郎が亡くなってしまうと、この世代には新作を作るエネルギーがないようだ。

それに対し、いまの30・40代は、競って、それぞれのやり方で新しい歌舞伎を模索している。

来年1月には、染五郎が幸四郎を襲名し、この世代も次のステップへ向かう。

そのなかで、どういう新しい歌舞伎が生まれるのか。

 

歌舞伎には「伝統の継承」だけではなく、新作を希求するエネルギーもある。

そのエネルギーが爆発しているのが、2017年後半の歌舞伎だ。

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