新たな仮想空間「メルカリ経済圏」は可能か

メルカリ小泉社長×軍地彩弓【後編】
QREATOR AGENT プロフィール

小泉 上記のサービスは信用情報でも連携しています。たとえば初めてアッテを使って英会話を習おうと考えたときに、よく分からない人よりは、メルカリでの評価が高い人の方が安心できますよね。信用情報が紐付いたIDが、メルカリのサービスの中で全て共通化されていますし、外部のサービスとも連携していきたい。

今までは資本金の額や企業の体裁が信用の指標として大きかったのが、これからは一人ひとりの信用情報がインターネット上に蓄積されて価値が測られる。今後はそんな時代がやってくると考えています。

軍地 誰がその人を価値付けするのかは重要にはなってきますが、いろいろなサイト上で個人の評価の値が有効活用される社会が実現すれば、すごいことになりますね。

「メルカリ経済圏」と私は表現したりするんですが、メルカリという仮想空間の中に流通や労働、地域交流、評価活動などがあるわけで、新たな国家のような機能を果たすんじゃないか、などと予想しています。

 

小泉 インターネットを介するサービスが増えれば、ライフログがデータとして溜まります。さきほどの信用情報のように、正しい行動をとってそれらがログとして蓄積された人には、より豊かな生活が待っている世の中ができたら素敵だなと。

住宅ローンを組むときなど、勤めている会社の勤続年数を確認されることがあると思うんですが、そんな表面的な数字ではなく、個人のライフログを信用情報として使っていくような社会の方が健全だなと感じます。

そういった社会になっていく過程で、メルカリがどのような立ち位置で何を提供できるかを今後やっていきたいですね。(了)

取材・文:田中利知+YOSCA 企画・編集:FIREBUG 写真:森弘克彦 イメージ写真:shutterstock