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世の中には「価格が下がらないマンションがある」というホントの話

「ホンモノ」はやっぱり違う

業界内では意外に思われるかもしれないのが【白金タワー】。白金高輪という、あまり歴史のない地下鉄駅に直結の複合開発。建物の建築造形としては平凡の域を出ないのだが、このマンションは管理が秀逸だ。

経営コンサルタントを本業とする理事長が見事なリーダシップを発揮し、管理組合の運営を最大限に効率化。外部から招聘した監事が文字通り「監査」を行いながらの健全運営。それでいて、共用部分の運用により高収益を上げ、修繕積立金を理想的な水準以上に積み上げている。さらには、高齢化をにらんだ包括的な医療ケアサービス機能を充実させ、マンション内で生涯を全うできる仕組みを構築中だ。

今後、「小さな自治体」ともいうべき分譲マンションは、ただハードを保全するだけでなく、医療や健康などのソフト面を充実させることで資産評価を上昇させる時代となるはずだ。その点で言えば、【白金タワー】の試みは他の多くのマンションの規範となるだろう。

マンションは「管理格差」の時代へ

本記事では取り上げなかったが、誰もがヴィンテージマンションと認める渋谷区広尾の某物件がある。1000戸以上のスケールにも関わらず、いまだに新築分譲時の資産価値を維持している。ただ、残念なことに、30年以上にもわたって管理組合が一部の人びとに支配され、利権化していると聞く。そうした実態が明らかになるにつれ、評価は低下していくだろう。

最後に、私が示した「竣工後10年以上が経過」という条件に満たないため、今回ヴィンテージマンションとして取り上げなかった物件をいくつか紹介しておきたい。

一つは、千代田区神田淡路町の「ワテラスタワーレジデンス」。立地が抜群で、複合開発だから暮らしも便利で快適。資産価値が落ちる要素を見つけられない。もう一つは飯田橋の「パークコート千代田富士見 ザ タワー」。東京で最も雰囲気のいい散策路の傍にある。何か欠点を探すとすれば、その長ったらしい名前くらいではないか。

ヴィンテージマンションはたいてい、分譲時から「これは」と思わせる何かを感じさせてくれるものだ。しかし、白金タワーのように、管理組合の努力によってヴィンテージ化の道を歩むマンションもある。逆に、ヴィンテージの道を歩んできたのに、何かの原因で逆行するケースも出てきている

湾岸部を中心にタワマンが乱立するこの時代だからこそ、これからは「マンション管理」というソフト面が大いに注目され、そう遠くない未来に「マンション格差」の一原因となっていくのではなかろうか。

(文・榊淳司)

これから新たな「ヴィンテージマンション」は登場するのだろうか。人工知能を用いて、部屋ごとの価格を高い精度で試算できる新サービス「家いくら?は、価格の上下変動までグラフでチェックできるので、ぜひご活用いただきたい。(現代ビジネス編集部)

人口減少と高齢化を背景に、国のあり方が大きく変わろうとしています。定年までの安定雇用で住宅ローンを返済し、静かな老後生活へ、という人生は、とっくに過去のものとなりました。家を買うのか借りるのか、どこで、どんなふうに暮らすのが幸せなのか。

これからは一人ひとりが新しい時代の「住まい方」を考える時代。現代ビジネス編集部はこのたび、特設サイト『住まい方研究所』を開設しました。皆さんが住まい方を考え、選ぶための役に立つ情報を、さまざまな視点からお届けして参ります。