「ハイスペック女子」豊田真由子議員が犯した致命的な失敗

プライドが高いと、あの言葉がいえない
矢島 新子 プロフィール

私は、働く社員のメンタルヘルスを20社以上の会社で受け持ち1万人ほどの社員面談をしてきたが、私が女性であることから女性から相談を受けることが多くなっている。ところが、最近こうしたハイスペック女子がトラブルを抱えているケースによく遭遇する。高学歴・高能力・高収入でもストレスが高く、メンタル不調に陥る人が増えているのだ。

昨年の電通の女子社員の自殺は記憶に新しいところだが、特定の会社だけでなく、日本では幅広くいろいろな会社で問題が起こっている。なぜなのか。事例から検証してみる。

 

「どうせ聞く耳持たないから」と放置プレイ

豊田氏のケースを分析してみよう。多くのハイスペック女子と共通した問題がいくつか見えてくる。

まず、ハイスペック女子は与えられたミッションに徹底的にコミットする。コミットすること自体はもちろん素晴らしいことだ。目標のための努力は惜しまない。どんなに辛くてもやり抜く。それにより他の人より抜き出ることができるだろう。しかし、度が過ぎると自分を追い込むことになる。競争へのプレシャーにつぶれてしまうかもしれない。

さらに問題は、プライドもあってギブアップが言えないことだ。それが自分を追い込む。視野を広げて上手に「逃げる」ことも必要なのだが、それができない。

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そこに「自分が最も頭がいい」と信じている気持ちも邪魔をする。他の人の助言を聞かないのだ。多くのハイスペック女子のトラブルを見ていると、誰かが早く忠告しなかったのかと歯がゆい思いをする。

豊田氏のケースでも、大物政治家というわけではないのに「忠告できるムードではない」と思わせるものがあったのだろうと推察される。逆に言うと、彼女自身が周囲を見下す習性があったのだろう。「どうせ聞くわけないから」と周囲の人は口をそろえて言うそうだ。