米朝衝突「その時」韓国はこれだけの被害を被る

2万4000発以上もの砲弾が...
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1週間で500万人が死ぬ

この他、北朝鮮は現在、核兵器を含む化学兵器を2500~5000t、生物兵器も炭疽菌、天然痘ウイルス、コレラ菌など12種類保有していると、韓国政府は見ている。

これらをノドン・ミサイルなどに搭載して撃つことも想定すると、米韓軍が北朝鮮の発射基地をストップさせるのに1週間かかるとして、それまでにソウルの人口の約半分にあたる500万人が死傷すると見積もっているのである。

死傷者500万人と言えば、韓国の総人口の1割。韓国には約3万8000人の日本人が住んでいることを考えれば、4000人近い日本人も犠牲になる計算となる。

「5月と6月に、在韓米軍はアメリカ人家族を対象にした避難訓練を、密かに実施しています。また8月に入って、在韓アメリカ人に避難勧告を出したとの噂が流れましたが、ソウルのアメリカ大使館は否定しています。

ちなみに在韓日本人に関しては、まだ避難勧告は出ていません」(前出の金氏)

 

そんな中、8月14日にソウルを訪問したアメリカ軍制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長は、文在寅大統領に対して断言した。

「外交努力が失敗した場合には、わが国は軍事オプションを準備する」

8月21日から月末まで、米原子力空母カール・ビンソンとロナルド・レーガンが朝鮮半島近海に展開し、米韓合同軍事演習「乙支フリーダム・ガーディアン」を実施する。

米海軍のイージス艦10隻、原子力潜水艦3隻、戦闘機160機、トマホーク巡航ミサイル100発が、北朝鮮の目と鼻の先にやってくる。まさに、いつでも実戦に移行できる「実戦型演習」だ。

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韓国で最も著名な北朝鮮専門家の鄭成長・世宗研究所統一戦略研究室長は言う。

「北朝鮮はICBMの追加実験、核兵器小型化のための核実験などを強行するリスクがあり、韓国だけではもはや解決が難しい状況です」

「ソウルが火の海」は、一歩一歩現実に近づいている――。

「週刊現代」2017年9月2日号より