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マイケル・ジャクソンも絶賛したタリスカー18年のフルボディ

タリスカー・ゴールデンアワー第5回(後編)

シマジ: このバーは冷房が効きすぎているから、ボブ、お湯割りにしてもイケるんじゃないの?

ボブ: たしかに。もう一杯はそうしましょう。タリスカー18年の隠された香りや味が際立ってきますよ。ではお湯割りでどうぞ。

シマジ: うん、フルボディがハダカになってくれた感じがしてきたぞ。このリッチ感が堪らないね。本当によくバランスがとれたシングルモルトだと思います。伊勢丹のバーにもタリスカー18年を常備しようかな。

水間: 少し涼しくなったらこのお湯割りは絶対に受けますよ。シマジさん、置きましょうよ。

立木: どれどれ、おれにも飲ませろよ。うーん、これは年寄りにも優しい味わいだね。

ヒノ: そうなると、タリスカーの売り上げで「サロン・ド・シマジ」が広尾の「ヘルムズデール」を抜くかもしれませんね。

シマジ: そうだな。村澤バーマンを心胆寒からしめるかもしれないね。

立木: それは無理だと思うね。あそこにはMHDの平井組長が張り付いているんだろう。すぐ巻き返されるよ。

シマジ: そうかもしれませんね。平井組長の貫禄と迫力には先日圧倒されましたからね。

水間: ボブさんはもう何年くらいMHDでウイスキーアンバサダーとして働いているんですか?

ボブ: 早いもので今年で7年目です。その前は某国内メーカーでMからはじまるシングルモルトのアドバイザーを2年ぐらいやっていました。ですからウイスキー自体には都合9年ぐらい携わっています。

水間: そうするとボブさんは、仕事を含めてほぼ毎日ウイスキーを飲んでいるんですか?

ボブ: はい。ウイスキーは毎日飲んでいます。シマジさんはいかがですか?

シマジ: わたしも毎日ですね。そのために一生懸命いまでも現役で働いているんですよ。そうだ、この際、ボブの秘密のコレクションを教えてくださいよ。もちろんMHDのものでいいですから。

ボブ: いちばん気に入っているものは、同じタリスカーでも、34年ですかね。

シマジ: あの船の形をしたやつだやっぱりボブも持っているんだね。

ボブ: 残りがもう少しになってきて寂しい限りですが……。

シマジ: ひょっとしてタリスカー蒸留所のマーク所長からもらったものですか?

ボブ: それは企業秘密です。

水間: うまい! 2度目の企業秘密が出ました!

ボブ: ところで水間さん、勉強不足で申し訳ありませんが、現在、石炭って日本ではどのように使われているんですか?

水間: いちばんの用途は、まさにいまボブさんを照らしている電気です。日本の電力の3割ぐらいが石炭由来なんです。火力発電所でたかれている燃料ですね。

立木: 水間、おれはむかしからロシアの炭鉱で石炭を掘っている男たちの姿を撮影したいものだと思っていたんだ。いいところを紹介してくれないか。

水間: たしかにロシアは露天掘りも坑内堀りも両方存在してダイナミックですが、まず入国するのが大変ですから、撮影に行くならオーストラリアをお勧めします。

立木: そうなのか。ロシアの露天掘りが絵になるような気がするんだけどね。

ヒノ: 石炭といえば、スコットランドのピートは「石炭の子供」と言われていますね。

水間: そうですね。ピートは泥炭で、石炭よりかなり若い状態です。

ボブ: 逆に言うと、スコッチウイスキーを作るために、あまりにもたくさんピートを使ってしまうと、数万年後には水間さんの仕事がなくなってしまうかもしれませんね。むかしは蒸留器を石炭で直接熱したりしていましたしね。

水間: なるほど。だからぼくはこんなにウイスキーが好きになったんだ。

ヒノ: ピートはまだ十分あるんでしょうか?

ボブ: イヤというほどあります。いまのペースで使っていっても、2000年、3000年は十分にもつそうです。そして1000年も経つとさらに新しいピートが出来ると言われています。

シマジ: 水間、コークスっていうのは、どういうものなの? あれも石炭の一種なんだろう?

水間: コークスというのは、簡単に言うと石炭を蒸し焼きにしたものです。鉄鉱石を2000度にも達する釜のなかで溶かして製銑するために使うんです。

シマジ: へえ、2000度もあるんだ。よくその釜が溶けないよね。

水間: それは企業秘密です。

立木: ハッハッハッハ。うまい!

水間: どうしても一度今日は“企業秘密”という言葉を言いたかったんです。ありがとうございました。

〈了〉

水間良雄(みずま・よしお)
1975年、盛岡生まれ仙台育ち。英国イースト・アングリア大学大学院修士課程(開発学)修了後、日商岩井(現・双日)に入社。2005年に豪英系資源会社へ転職後、2010年に独立し、ロシア最大の石炭会社の日本法人を立ち上げ代表取締役社長就任。毎週日曜、伊勢丹メンズ館8階の「サロン・ド・シマジ」にて島地勝彦公認バトラーとしてお手伝いをしている。
島地勝彦(しまじ・かつひこ)
1941年、東京都生まれ。青山学院大学卒業後、集英社に入社。『週刊プレイボーイ』『PLAYBOY』『Bart』の編集長を歴任した。柴田錬三郎、今東光、開高健などの人生相談を担当し、週刊プレイボーイを100万部雑誌に育て上げた名物編集長として知られる。広告担当取締役、集英社インターナショナル代表取締役を経て、2008年11月退任。現在は、コラムニスト兼バーマンとして活躍中。 『甘い生活』『乗り移り人生相談』『知る悲しみ』(いずれも講談社)、『バーカウンターは人生の勉強机である』『蘇生版 水の上を歩く? 酒場でジョーク十番勝負』(CCCメディアハウス)、『お洒落極道』(小学館)など著書多数。
ロバート・ストックウェル(通称ボブ)
MHDシングルモルト アンバサダー/ウイスキー文化研究所認定ウィスキーエキスパート。約10年間にわたりディアジオ社、グレンモーレンジィ社、他社にて、醸造から蒸留、熟成、比較テイスティングなど、シングルモルトの製法の全てを取得したスペシャリスト。4ヵ所のモルトウイスキー蒸留所で働いた経験を活かし、日本全国でシングルモルトの魅力を面白く、分かりやすく解説するセミナーを実施して活躍しています。