提供:MHD
(構成:島地勝彦、撮影:立木義浩)
水間: 今日はボブさんの「それは企業秘密です」をじかに聞きたいと思って参りました。
シマジ: 答えにくい質問をすると、すぐ言うよ。
水間: ですから、先程から質問しようかなと思っていたんですけど。
ボブ: どうぞ、なんでも訊いてください。
水間: いちばん好きなシングルモルトはなんですか?
ボブ: それは企業秘密ではありませんが、とても答えにくい質問ですね。全部自分の可愛い子供みたいなものですから。
シマジ: たしかにお母さんが産んだ子供のなかで誰がいちばん好きかと訊かれるようなものだよね。
水間: なるほど。じゃあ、いちばんたくさん飲んだシングルモルトはなんですか?
ボブ: それはやっぱりタリスカーですね。先日もプレミアム・フライデーの日に、タリスカー10年、タリスカー18年、タリスカーストームという、タリスカーシリーズのテイスティング会を伊勢丹の「サロン・ド・シマジ」でやらせていただきました。
水間: では続けて質問します。タリスカーには40年や50年の樽って、現存するんですか。もしあるなら将来的にリリースされることもあるのでしょうか?
ボブ: それは企業秘密です。
水間: 出た! よかった。企業秘密って言ってもらえた。
シマジ: わたしの勘では、将来、タリスカー40年、50年が出てくるような気がしますけど、ボブ、実際のところどうなの?
ボブ: 断じて企業秘密です。
ヒノ: でも、仮に市場に出たとしても、目玉が飛び出るくらい高いでしょうね。
シマジ: たとえ目玉が飛び出しても、わたしは買いますよ!
ボブ: あっ、そうそう。今日はゲストの水間さんのために、タリスカー18年をご用意してあります。今日のところはこれで許してくださいね。
リフィルのアメリカンホワイトオークの樽で熟成された逸品です。
水間: よかった、タイムリーな質問をして。これからホントにタリスカー18年が飲めるんですね。シマジさん、たしかマイケル・ジャクソンもタリスカー18年を絶賛していましたよね。
シマジ: マイケルはタリスカーで最高点の95点をつけていたはずだよ。
ボブ: それではみなさんご一緒に。スランジバー!ゴーブラ!
一同: スランジバー!ゴーブラ!
シマジ: タリスカー18年は、このフルボディなところがいいよね。
水間: うちのご主人さまはとにかくフルボディが大好きで、先日、淡路町の「天兵」で幻の魚ギンポ―をご馳走になったときも、一関で北上川の天然ウナギを食べたときも、「水間、このフルボディなところを味わえよ」と言われました。
シマジ: 左様。フルボディでリッチなこの味がたまらないんだよ。
ボブ: クリーミーでもありますね。シマジさんの好きなブラックペッパーとピートの香りもしっかりあります。
ヒノ: どことなく海草の香りがします。
水間: ぼくは南国のフルーツのような香りを感じます。とにかく美味い。ありがとうございます。