京大卒エリートが会社辞めてしばらくふらふらしてみた

「リア充」よりも幸せな生き方

都会のマイノリティは仲間を作れる

会社を辞めた僕が向かったのは東京だった。僕は出身も大学も就職先も全て関西だったので、一度は首都に住んでみたいという気持ちがあったからだ。

東京に来たのは正解だった。多分東京に来なければ、こんなにも長期間にわたってふらふらとした生活を続けられなかっただろう。もっと田舎や地方に住んでいたら、なんとなく周りの雰囲気に流されて、また就職したり何かの拍子で結婚したりして、そしてその合わない暮らしでまた閉塞感を感じてストレスを溜めて、不幸になっていただろうと思う。

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世間一般のルールに合わせられないマイノリティの人間はできるだけ大きな都会に住むべきだ。なぜなら、都会には自分と同じような性質を持つ仲間がたくさんいるからだ。地元では誰一人知らないような作家やバンドを知っている人が東京にはたくさんいた。田舎のマイノリティは孤立するしかないけれど都会のマイノリティは仲間を作れる。これが大きな違いだ。

僕が上京した当時はちょうどツイッターが流行し始めた頃で、ネットを通じて知らない人に会うことがそれまでに比べてすごく簡単になっていた。

重度のネット中毒だった(今もだけど)僕は、ツイッターやブログに毎日のように大量の投稿をし、それを通じてネット上の知り合いを増やし、ネットのいろんな人に会ったりネット関係のイベントに顔を出したりするという生活を続けた。

ネットには自分と同じような、ネット中毒の人間や働きたくない人間が無数にいた。自分と話が合う人間がたくさんいるということがとても嬉しかった。それはあのまま関西にいたのでは絶対にあり得なかったことだろう。

 

怠惰でもできる小遣い稼ぎ

そんな感じでふらふら遊びながら暮らしていると、働いているときに貯めた貯金もだんだんと底をついてきた。だけど普通に働くのはもう絶対に嫌だったので、自分みたいな怠惰な人間でもできるような、小銭稼ぎの手段を探した。

ネットで知り合った人の中には、僕と同じように定職に就かずふらふらとしながら生きている人がたくさんいて、そういう人たちからもらう情報がとても参考になった。

治験、アフィリエイト、本やCDのせどり、スマホの転売など、いろいろやった。そのへんの胡散臭い小銭稼ぎをいくつかやっていれば、あまり贅沢はできないけれどなんとか生活をやっていくことはできた。

あとは、ネットで自分の生活状況を詳しく公開していたせいか、いろんな知らない人が物やお金を送ってくれた。パソコン、自転車、原付、本、食料品などさまざまなものをタダでもらった。多分みんな、ネットの変な人に物を送りつけるのを楽しんでいたのだと思う。