「空襲から絶対逃げるな」トンデモ防空法が絶望的惨状をもたらした

~国は「原爆が落ちても大丈夫」と喧伝
大前 治 プロフィール

防空法と情報統制の恐怖

「逃げずに火を消せ」という防空法と、「空襲は怖くない」という情報統制。この2つが一体となって、国民を戦争に動員する体制が作られていった。

「怖くない戦争」が日常生活に受け入れられ、気がついたときには戦争に反対することも逃げることもできなくなっていた。そんな社会を二度と作らないために、私たちが過去から学ぶべきことは多いはずだ。

陸軍監修ポスター(昭和13年)

私は大阪空襲訴訟の弁護団の一員として戦時中の国策の問題点を調査した。青森市では、「7月28日までに戻らない避難者は防空法で罰する」と布告され、まさに期限の日に戻ってきた市民を空襲が襲った(詳しくはこちら http://osakanet.web.fc2.com/bokuho/aomori.html)。

その体験者のインタビューや、200点以上の写真・ポスター・図版を著書『逃げるな、火を消せ!―― 戦時下 トンデモ 防空法』にまとめた。ぜひ手に取っていただき、戦争のリアルさを感じ取っていただきたい。