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GPIFが一兆円を運用すると決めた「ESG投資」その判断は適切か

気持ちはわかるが、リターンは?

注目の「ESG投資」とは何か

公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、国内株式への投資の3%程度にあたる資金1兆円を、「ESG投資」で運用し始めたことを発表した。

ESG投資とは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の視点から企業を評価して、優秀企業に投資する運用手法で、かつて普及しかけたSRI(社会的責任投資)に近い運用の考え方だ。

具体的には、ESG投資の考え方に基づいて作成された3種類の株価指数(それぞれ採用された上場銘柄数は151社、251社、212社だという)をターゲットとする。

3種類の株価指数の中には、例えば「MSCI日本株女性活躍指数」などといった、女性活躍推進法により開示される女性雇用に関するデータに基づき、多面的に性別多様性スコアを算出、各業種から同スコアの高い企業を選別して構築する指数もある。

指数に採用されたい企業は、女性の管理職ポストを増やすとか、あるいは女性の社外取締役を多数選任するといった「傾向と対策」が可能だろう。

これが、ある種の社会的望ましさにつながる面はあろうが、経営的、あるいは業績的にプラスに働くのか否かは、率直に言って、何とも言えない。

GPIFは、ESG投資の拡大を検討しているとのことなので、今後、こうした指数に採用される企業が投資の上で注目されると見る向きもあって、企業側が関心をもつ可能性もある。

「ESG投資」の趣旨からすると、企業がESGに関して競争的になって、環境問題や社会問題を起こすリスクが縮小するようになるといい、ということになろうか。

 
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