8月3日夕、第3次安倍第3次改造内閣が発足した――。それなりの「サプライズ」と言えたのは、野田聖子総務相と河野太郎外相の2人である。
安倍晋三首相とは同期当選(衆院当選8回)で自民党総務会長を務めた野田氏は、5月に党内でスタートした「金融・財政・社会保障に関する勉強会」(代表世話人・野田毅元経済企画庁長官)の立ち上げに主導的な役割を果たした。
同会は自民党内の消費増税実施派が中核であることから「アンチ安倍集団」、「財務省の別動隊」などのレッテルを張られたが、野田氏がこの間、安倍首相から相当遠い距離に位置していたのは事実である。
そして野田氏同様に遠い所に身を置いてきた石破茂元地方創生相が入閣しなかった(声がかからなかった!?)だけに、野田氏の主要閣僚としての入閣は少なくとも「挙党態勢」の証と見られた。
姉御肌で酒がめっぽう強い野田氏は、政治記者の間でも人気がある。筆者も二度ほど酒席を共にしたことがあるが、日本酒に始まってワイン、ウィスキーをチャンポンしても全く動じない。それでいて政局から政策まで話題もまた何でも御座れであった。