清宮幸太郎の未来を、プロ野球OB30人に聞いてみた

「3割30本打てる」が20人、その根拠は
週刊現代 プロフィール

あの回転はすごい

今回取材したプロ野球OB30人のうち「30本塁打は打てる」と断言したのは実に20人。一方、「打率3割を打てる」と回答したのは10人にとどまったが、そのうち9人が「30本も達成可能」と予想した。

まず、清宮の真骨頂ともいえる圧倒的なパワーについては、OBたちも口をそろえて賞賛する。

 

現役時代、南海や近鉄で活躍し、通算2038安打を放った新井宏昌氏が言う。

「打球を飛ばすためのパワーというのは体格、身体能力に恵まれなければ身につかないもの。いくらウエイトトレーニングをしたとしても素養がなければ『ホームランバッター』にはなれない。

その点、清宮くんは体格にも恵まれたうえ、バットを鋭く瞬間的に動かして力を上手く伝えるセンスにも長けている。あれならプロ入り1年目での30本も夢ではない。パワーには恵まれなかった僕からすると、羨ましい限りです」

名球会会員が羨望の眼差しを向けるほどの、清宮の天賦の才。

元広島、ヤクルト主砲・小早川毅彦氏は、「清宮にはパワーに加え、3割を打てる技術も十分備わっている」と力説する。

「彼のスイングのフォームは、ベーブ・ルースにも似ています。体を回すときに、体幹の軸がぶれることなく右足側へと移動する。そのことで体が開かずに、より鋭い体の回転ができる。それだけ前に飛ばすパワーがボールに無駄なく伝わるということです。飛距離が出るのはもちろん、打球が速く抜けるのでヒットも量産できる」

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「3割30本の達成は可能」と回答したうちのひとり、高木豊氏に至っては、「打撃に関して言えば現時点で清宮は完成品」とベタ褒めだ。

「ここにきてさらに打ち方が良くなってきた。具体的には、打つ前にしっかりタメを作れるようになりました。体の軸が前に突っ込まずにピタッと止まるので、しっかりミートできる。

元々、彼のボールを捉える技術はピカイチ。打ち方が自分で分かっていて、自在に修正できている。プロに入ると周囲が余計なことを色々言うと思うけど、気にせずに彼のやり方を貫けば、3割30本だってすぐに達成できます」