オウム真理教事件はいまだこんなに「謎」だらけ!

支援者は? 大金の行方は?
濱 嘉之 プロフィール

オウム真理教の当時の資産総額についても諸説ある。

強制捜査の折に警察が押収した金品の数倍に上る金を教団は持っていたとも言われているのだ。何百億円にもなるそれらの大金は一体どこへ消えたのだろう。

よみがえる悪夢

バブルの絶頂期に秘かに産声を上げ、バブルの崩壊とともに拡大していったオウム真理教。当時の若者たちはその後「失われた20年」と呼ばれる低成長期に身を置かざるを得なくなった。

明るい未来を想像できなくなったのは、有名大学卒のエリートたちでも同じだっただろう。オウム真理教は踏み外したエリートに生きがいを与えることでカルト化していった。

日本だけではない。オウム真理教はソビエト連邦崩壊の混乱に乗じて、ロシアにも進出し多くの信者獲得に成功している。カルト組織は社会に噴出する不安や不満が大の好物なのだ。

日本経済はこれから長い停滞期に入っていくだろう。そんな時代が新たなモンスターを生んでしまう恐れは十分にある。

欧州で頻発するテロは対岸の火事ではない。イスラム原理主義者によるテロとはまた違った形のテロが、ここ日本で起きる可能性を警戒しなければならないのだ。

オウム真理教元信者の裁判は、最高裁は二度の再審請求の特別抗告を退け、再審を認めなかった。この時からすでに10年の歳月が過ぎたが、麻原を含む13人の死刑は未だに執行されていない。

カルマ真仙教事件元警視庁公安部の著者が自らの捜査経験をもとに、 平成の世を震撼させた最悪のテロ事件を描く!
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