photo by gettyimages

「基礎収支8兆円赤字」でも、バラマキしかしない安倍政権が痛々しい

もうあまり多くを期待していないけれど

楽観シナリオでも8.2兆円の赤字

20年間にわたってくり返し挑戦してきた甲斐もなく、またしても、日本は国家目標の「財政健全化」に失敗しそうだ。

7月18日、内閣府が経済財政諮問会議(議長・安倍晋三首相)に示した「2020年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)」の見通しが、最も楽観的なシナリオでさえ、目標だった黒字に遠くおよばず、8.2兆円の赤字になるという惨憺たる内容になった。

事態は深刻である。本来なら、長期国債市場の動きが、こうした局面で経済の先行きに警鐘を鳴らすバロメーターとなるはずだ。ところが、日銀による異例の金融緩和策の長期化により、国債市場が機能不全に陥っており、何ら反応しなかった。

一方、米国では経済が力強く成長しており、FRB(米連邦準備制度理事会)はハイペースの利上げを継続する構えだ。そうなれば、ドル金利に引きずられて円金利が急騰したり、為替相場が混乱するリスクが、いつ現実になっても不思議はない。もちろん、そうした事態になれば、国民生活や企業活動に大きな影響が出るだろう。

どこの家庭も無限に借金を増やせないように、国の借金にも限界がある。しかし、過去20年間をふり返ると、日本は財政が破たんし、未曾有の苦境にでも直面しない限り、本気で財政健全化に取り組むことも、財政再建が実現することもないように思われる。

 
この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら