ワンランク上のマイホームが欲しいなら「住宅ローン力」を磨きなさい

住宅ローンを極める③
山下 和之 プロフィール

中古なら100平方メートル超の広い住まい

その範囲内で、実際にどんな住まいを手に入れることができるのか。首都圏のマンションの例でみてみよう。

不動産研究所によると、17年6月の首都圏新築マンションの1平方メートル当たりの平均価格は86.1万円。年収別・金利別にこの価格でどれくらい広さのマンションが買えるかを計算したのが図表4だ。

 

年収700万円でみると、金利3.0%の借入可能額3780万円では専有面積43.90平方メートルが限度だが、金利1.0%だと59.93平方メートルまで手が届くようになる。年収1000万円であれば、85.71平方メートルとゆとりの住まいが手に入る。

もう少し広い住まいということであれば、中古マンションに目を向けてみてはどうか。最近は、中古マンション価格も上がっているとはいえ、東日本不動産流通機構によると、17年6月の首都圏中古マンションの1平方メートル当たりの成約価格の平均は49.61万円。

年収700万円なら、金利3.0%だと76.19平方メートルまでだったのが、金利1.0%のいまなら104.01平方メートルまで可能になる。これに自己資金を加えれば、もっとゆとりの住まいが手に入る。

年収500万円の人でも、金利1.0%なら74.38平方メートルの中古マンションを買えるし、多少のリスクを覚悟で変動金利型ローンを利用、0.50%まで適用金利が下がれば、80平方メートル台の住まいを入手できる。

広さだけではなく、より都心に近い便利な場所、お気に入りのエリアに住まいを移すことも可能になるかもしない。

東京都のJR中央線沿線の中古マンションを例にとろう。

東京カンテイの沿線別の単価から専有面積70平方メートル当たりの価格を算出すると、八王子駅は2227万円で、立川駅が3182万円、国分寺駅が3945万円と、都心に近づくほど高くなる。三鷹駅は4476万円で、中野駅は5345万円だ。

年収700万円の借入可能額をみると、金利3.0%だと3780万円だから立川駅が限度で、国分寺駅だと少し厳しい。それが、金利1.0%のいまなら借入可能額は5160万円だから、三鷹駅まで近づくことができる。少し自己資金を出せば、中野駅も不可能ではないだろう。