2017年上半期で大きな話題を呼んだ2冊の写真集をご存じだろうか。
1冊目は二度の五輪に出場したフィギュアスケーター・村主章枝の初写真集『月光』。そして2冊目は「スイカップ」の愛称で親しまれる、元NHK山形キャスター・古瀬絵理の写真集『陽だまり』だ。
この2冊が、書籍版では未公開だった特別カットを多数収録した、デジタル写真集として、7月21日に配信開始となる。
‘02年のソルトレイクシティ五輪、‘06年のトリノ五輪に出場した村主章枝は、現在、日本とカナダを行き来しながら、フィギュアスケートの指導者・振付師として活躍している。
そんな彼女がヌード写真集に挑戦すると知り、誰もが驚いたが、意外にも本人にとっては、この写真集に挑む気持ちはスケートのプログラムを作る感覚と同じだったという。
「作るという点では、写真集も(振り付けと)同じだったんですよね。現役時代から作品のテーマ性にずっとこだわってきたので、この写真集にもスケートのプログラム同様、強く訴えかけるものを込めたかった。
ヌードになったことについては……自分では『どうして驚かれているんだろう?』と、逆に驚いていますね(笑)。幼少期から海外での生活が長かったせいでしょうか。欧米では、ヌードになることでメッセージを発信することはよくあるので、私自身はあまり抵抗を感じませんでした」(村主章枝)
今回配信開始となるデジタル版は、すでに紙の写真集を持っている人でも二度楽しめる未公開の「エキシビジョン」カットが満載。月光の下で魅せる、さらなる「プログラム」に期待が高まる。
一方、古瀬絵理にとって『陽だまり』は、'11年に発売された『蜜 –mits-』に次ぐ2冊目の写真集。今回は東北の温泉宿を舞台に撮影が行われた。39歳になり、彼女の代名詞でもある「スイカップ」は、さらに進化。
湯けむり漂う旅情の中、浴衣姿から湯船に向かう、艶やかな写真の数々には、かねてから古瀬と親交のある、よゐこの有野晋哉からも「ええ写真撮れたな!」と太鼓判を押されたほどだという。
ただ、本人のお気に入りの一枚は、「スイカップ」がこぼれでたものではなく、むしろ「お尻のカットなんです」と話す。
「実は撮影時に編集者から『お尻のカットも欲しい』というリクエストがあって。私はお尻に自信がなかったので『無理です』と、せめぎ合いがあったんです。でも、『ためしに少し撮ってみよう』と言われて撮ってみたら、意外に綺麗で(笑)。桃みたいだなって」(古瀬絵理)
今回の写真集で「スイカップ」につぐ新たな代名詞「桃尻」が誕生したことになる。
この2冊を皮切りに、続々と刊行される予定の<週刊現代デジタル写真集>シリーズ。今後も毎月刊行予定だ。
8月には電子オリジナル写真集として、2017年のグラビア界を牽引する、祥子、中村優、平塚千瑛、高橋しょう子をモデルに迎えた4作品をリリースする。週刊現代が撮りおろした超豪華ラインナップの数々から、目が離せない。