トランプの「ツイッター政治」に、ついにアメリカ国民が飽き始めた

「支持する」はわずか13%に…
中岡 望 プロフィール

すでにピークアウトが始まっている

トランプ大統領のツイートによる情報発信に関して、国民の批判は強い。Fox Newsが6月25日から27日に掛けて行った調査では、トランプ大統領のツイートを支持すると答えた比率は13%に過ぎなかった。反対は46%、もっと慎重に行うべきだという回答は39%を占めている。

民主党支持者の59%、共和党支持者の43%が、トランプ大統領のツイッターを個人的な意見の開陳ではなく、政府の公式な立場だと受け取っている。共和党支持者の52%は政府の正式な立場を示すものではないと答えているのが興味深いが、それは先に指摘した調査で、共和党支持者がツイッターを支持する理由に「面白い」を挙げたのと通じるところがある。

 

人によっては「面白い」と思えても、巻頭で紹介したようなツイートは、どうみても冗談が過ぎる内容であり、その意図も理解しがたいものであった。大統領が意図的に発信したとなると、これはスキャンダルといっていい。こうしたスキャンダルの頻発で、トランプ大統領のツイッターに対する風当たりはさらに厳しくなってきている。

実は、選挙後、すでにトランプ大統領のツイッター戦略に陰りが見え始めていた。AP通信が行った調査によると、大統領就任後50日頃から、フォロアーの増加が鈍化し始めていることが明らかになった。トランプ大統領のツイッターは共和党支持者には歓迎されたが、国民的な支持は逆に低下しているかもしれない。

大統領支持率自体は低下を続けている。7月9日のギャロップ調査では、支持率は39%、不支持率は56%であった。7月5日に行われたロイター調査では、不支持率は63%に達している。これは、もはや政治的な危機といえる。

来年の中間選挙を控えた共和党の下院議員と上院議員たちは、トランプ大統領にツイッターを自粛するように要求し始めている。だが、トランプ大統領は忠告を受け入れる気は毛頭ない。大統領は、そうした忠告に対して「あなたたちは誰がツイッターを止めろと言っているか知っているはずだ。それは、あなたたちの敵だ」と忠告を一蹴している。

ツイッター問題以外にも、トランプ大統領はさまざまなスキャンダルを抱えている。両院は与党共和党が過半数を占めているにもかかわらず、議会運営も順調には行っていない。政権発足後、半年も経っていないが、トランプ大統領は早くも危機的な状況に直面しつつあるのは間違いない。