金正恩核実験のXデーが「8・21」の可能性

米朝開戦の悪夢が現実に?
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民間人100万人が犠牲に

ドイツでの前述の米中首脳会談でも、「中国はやれることはやっている」と釈明する習近平主席に対して、トランプ大統領は、いつもの捨てゼリフを吐いた。

「中国がやらないのだったら、アメリカがやる!」

 

米国防総省や軍関係者との協議・演習に何度も参加している村野将氏が解説する。

「トランプ政権が、北朝鮮はレッドラインを越えたと判断すれば、先制攻撃も視野に入ってきます。

奇襲効果を最大限高めるため、攻撃の第一波を在日米軍基地に依存しないとした場合、4月末に釜山に寄港していたオハイオ巡航船ミサイル原子力潜水艦に搭載されている約150発のトマホーク・ミサイルが主力になります。

それに、横須賀に常時展開しているアーレイバーク級駆逐艦、タイコンデロガ級巡洋艦が、巡航ミサイル攻撃に加わる。さらにグアムや米本土からB2ステルス爆撃機を派遣し、北朝鮮の防空網を突破して、地下施設などをバンカーバスターで破壊していきます」

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米朝開戦となれば、3ヵ月の戦闘で100万人の民間人が犠牲になると、アメリカ軍は見積もっているという。

仮に韓国国内で100万人が犠牲になれば、約1200人の在韓邦人が犠牲になると見られている。また、在日米軍基地も北朝鮮のミサイルの標的になるので、日本列島のリスクは、俄然増していく。

8月に北朝鮮が核実験を強行した時点で、こうした事態は一直線に現実化していくのである。その意味でも、国際社会が結束して、北朝鮮の核実験を阻止できるかにかかっている。

「週刊現代」2017年7月22日・29日合併号より