2033年、日本のマンションがスラム化する

怖すぎる未来の年表②
週刊現代 プロフィール

2040年 119番をしても救急車が来ない

現在でも都市圏では、救急車が来ても搬送先が見つからず、たらいまわしにされたりするケースが指摘される。とはいえ、119番をしてから到着までの平均時間(全国)は10分を切っており、「電話をすれば救急車が来てくれる」状況にある。

ところが、今後の日本では、救急車に来てもらえることが「幸運」と考えられるようになる。

体に不調をきたしやすい高齢者が増えることによって救急車を呼び出す回数が増加。

出動数が増え、常に救急車が来てくれるとは限らなくなる。

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とくに都市圏での状況は深刻だ。札幌市消防局が'15年に行った推計によれば、'10年には7万5575件だった救急出動数が2040年には、10万6899件と、なんと約1.4倍にまで膨れ上がることになる。

しかも、若者の人口減少で救急医療の専門家を十分に確保するのは難しい。救急車を必要とする人は増えるのに、対応できる人は激減するアンバランスな状況となる。

受け入れ先の病院でも人材の確保が困難となる。'13年には、埼玉県で、呼吸困難を訴えて119番した75歳の男性が、25病院から36回搬送の受け入れを断られ、2時間半後にようやく受け入れられた病院で死亡したが、人手不足の影響で、こうした「たらいまわし」のケースが増加すると考えられる。

救急車が来ないのならタクシーを使おうと考えるのが普通だが、実はそれも難しい。都市圏ではタクシー運転手の人手不足に加え、多くの車両は高齢者の「専用の足」として利用されており、使いたい時に使えるとは限らない。

 

さらに恐ろしいのは、自衛隊や消防隊の人手不足だ。いまでこそ、台風や地震など災害の際に、救助活動が行われるのは当たり前と捉えられている。

しかし今後は、台風などで広い地域に被害があった場合、ひとつの地域に救助が集まり、別の地域は切り捨てられる、ということが起きるのだ。