なぜ「高学歴なのに一度も働いたことがない未婚女子」になるのか?

一方で「パワーカップル」家庭を築く強者も
前田 正子 プロフィール

また、女子の場合は今でも、「結婚すれば問題が解決する」と思われがちだ。しかし、実際には未婚率が上がっており、すべての女性が結婚する訳ではない。

それでは大学を卒業後、未婚無業の女性は何人ぐらいいるのだろうか。

「平成24年就業構造基本調査」から25歳から44歳までの短大や大学卒業の未婚無業女性についてのデータをまとめてみた(図表1参照)。

 

すると、大学・大学院卒の未婚無業者は11万9900人で、そのうち一度も働いたことのない前職なしの人が2万5000人である。

最も多い未婚無業年代は2012年時点で25~29歳(大学を2005年から2009年に卒業)の6万0800人であり、さらにその中でも前職無し(働いたことのない人)が1万2500人となっている。ちなみに35~39歳でも無業者が1万9900人おり、まったく働いたことのない人はこの年代でも5600人いる。

またこの表では就業希望があるのかないのか、実際に求職活動をしているのかどうかも見ることができる。

大学・大学院卒で見た場合、無業者のうち就業希望者が9万4800人いるが、実際に求職活動をしているのは、その7割弱である。全体でみると、大卒・大学院卒の未婚無業女性の約55%しか求職活動をしていないことになる。

図表1 25~44歳の未婚無業女性の学歴別無業者の人数と無業理由及びそのなかの就業希望者・求職者などの内訳
拡大画像表示

男性は働く女性と結婚したいのか?

それでは、無業の彼女たちは結婚すれば、さまざまな問題は解決するのだろうか。

実はそうではなさそうなのだ。

2015年に実施された「第15回出生動向基本調査」によると、18~34歳の独身男性が配偶者に求める望ましいライフコースで、専業主婦と答えた割合は10.1%、子どもが生まれても働き続ける両立コースが33.9%、いったんは仕事を辞めるものの再就職するコースが37.4%となっている。

ちなみに、女性は理想のライフコースで専業主婦コースは18.2%、非婚就業コースは5.8%に過ぎないが、実際になりそうなライフコース選択では専業主婦コースは7.5%に減り、非婚就業コースが21%にもなっている。つまり未婚女性の5人1人は結婚しそうにないと自分の人生を予想しているのだ。