内部文書を入手!「築地再整備」小池知事の結論は、ずっと昔に出ていた

一体、この長い騒動はなんだったのか…
現代ビジネス編集部 プロフィール

都議選目前の「大勝負」

「現在の築地市場を使いながら改修工事もするとなると、『ローリング工事』といって、少しずつ順繰りに工事を進めなければならず、時間も費用もかかる。それに加えて、仲卸業者の営業にも少なからず支障が出ます。

仲卸業者に豊洲にいったん移ってもらえば、ローリング工事は必要ありません。かつて1990年代に築地市場の建て替えが計画された時には、このローリング工事の困難さゆえに計画が頓挫してしまいましたが、豊洲の建物を使えば解決できる」(前出・都政関係者)

 

今回の会見で、小池氏が特に力を込めて語ったのは、築地が培ってきた「ブランド」を守るということ、そしてその「ブランド」の本質は仲卸業者にこそある、という点だ。

「築地市場の価値、そして高いブランド力というのは、これは東京都の莫大な資産であると考えられます。高い知名度、そして長い歴史、日本で唯一市場がブランドになった稀有な存在といっていいかと思います。

そして、その築地ブランドの核をなすのが仲卸の皆さんでありまして、この仲卸の方々の目利き力ということが、まさにブランドの宝の(中の)宝という部分かと思います」(20日の小池氏の会見より)

従来の方針通り、「豊洲移転、築地廃止」となった場合には、約600の仲卸業者のうち、50以上が廃業する見込みだったともいわれる。将来的に築地市場に戻れる見通しがつけば、営業継続を視野に入れる業者も増えるかもしれない。

ただ、すべての仲卸業者を一時的に豊洲へ引っ越しさせ、また築地に戻すとなれば、往復のコストは半端な額では済まない。すでにこれまでにも、豊洲市場の建設・維持にはおよそ6000億円もの費用が費やされている。

さらなる費用負担を、都民は許すのか。都議選を間近に控えた今、知事就任以来の「腹案」を守り通した小池氏の決断が、大きな賭けとなることは間違いない。