2017.07.02

SBIホールディングス創業者が語る「出会いの哲学」

出会うべき人には、必ず会える
週刊現代 プロフィール

【諫言】

グループの中核にある証券会社も、今後、大きく進化していきます。「コンドラチェフの波」と呼ばれる景気循環は、技術革新により「50~60年周期で訪れる」と言われており、'10年頃から新しい循環に突入しています。これはチャンスです。

英国のマイケル・オズボーン博士の論文「未来の雇用」によれば、米国労働省が定めた702業種のうち47%が、技術革新の影響により「あと10年ほどで消える」とのこと。逆に言えば、AI、ビッグデータ、IoTの活用により、大幅なコストダウンが望める、ということです。

また、これらが活用され始めれば、現在の金融秩序も変わっていくことでしょう。しかし、こんな時代に多額のコストをかけ目抜き通りに支店を出している金融機関とは何なのでしょうか……。

【夢】

私は経営者が事業を構築するにあたっては、まず、高い倫理的価値観を持つべきだと考えています。儲かるか儲からないかでなく、社会正義に照らし合わせ正しいことを実行する会社でなければ、長期的成長は望めないのです。

さらには、革新者であることも重要。ITなど産業構造の変革に対し、的確に対応していく必要があります。「人身受け難し」と言います。生まれてきて、ここに在ること自体が大変に有り難いこと。自分を育んでくれたこの社会に感謝し、初めて企業は社会の公器となれる。当社の今後にご期待下さい。

(取材・文/夏目幸明)

北尾吉孝(きたお・よしたか)/'51年、兵庫県生まれ。'74年に慶應義塾大学経済学部を卒業し、野村證券に入社。'78年に英国ケンブリッジ大学経済学部を卒業。'95年にソフトバンク入りし、'99年に現SBIホールディングスの代表取締役社長CEOに就任、以来現職。'05年、財団法人SBI子ども希望財団理事に就任

週刊現代』2017年7月1日号より

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