菅官房長官・2000人集結パーティーで見た「絶頂」と「内憂」

喉元にひっかかる、横浜市長選という骨
岩崎 大輔 プロフィール

出馬を決められない理由

7月30日投開票の横浜市長選では、林市長の他に長島一由・元民主党衆議院議員も無所属で立候補を表明している。党勢が回復しない民進党は、江田憲司・代表代行自らが候補者を選定しているが、未だ決まっていない。

「林さんが正式に立候補を表明したら、その場で『当確』でしょう」(横浜市議)という状況の中、6月の市議会で3選出馬表明をする予定、とは言われているが、林市長がすぐにも表明しないのには、二つの理由がある。

まずは、民進党の動向を見極めているという点だ。

「民進党は、元DeNAベイスターズの池田純社長や元 NHKの堀潤氏へと秋波を送るも、色よい返事がもらえなかった。党内には『江田さん、あなたが出たらどうだ』という声もある。可能性は高くないが、江田氏が衆議院議員のバッジを捨てての出馬となれば、たとえ林市長といえども、警戒せねばならない」(前述の横浜市議)

横浜経済界のバックアップも受ける市長が、出馬表明を伸ばしているもうひとつの理由は、「カジノ反対の声を見定めている」(横浜市政関係者)ためだ。

 

昨年12月、IR整備推進法、いわゆるカジノ法案が臨時国会で成立したのはご承知の通り。具体案については1年以内に提出されるIR実施法案の中身次第となろうが、すでに全国各地の市町村では誘致合戦が始まっている。誘致に名乗りをあげているのは、北海道の釧路市、小樽市、東京都、大阪市、和歌山市、長崎の佐世保市、そして横浜市だ。

横浜市は市長の付属機関として、2015年9月、「横浜市山下埠頭開発基本計画検討委員会」を設立、貨物のコンテナ集積所として利用されている山下埠頭を整備し、観光や国際会議などに利用する再開発計画を策定している。横浜市商工会議所もこれに積極的で、2016年4月には、商工会議所内に「カジノを含む統合型リゾート作業部会」を設置。座長には京浜急行電鉄の原田一之社長が就任し、官民あげてカジノ誘致を進めている。

ところが、地元では反対の声が少なくないのだ。