「がん検診もワクチンも、全ては医者のカネ儲けの手段である」

あのベストセラーから5年。近藤誠の警告
近藤 誠 プロフィール

クスリの呪縛を断ち切ってください

――予防接種でワクチンを打たずにインフルエンザになったら大変じゃないですか。

「大変なことにはならないです。かかったときにクスリを飲むから、大変なことになる。それでもインフルエンザにかかりたくなければ、なるべく人混みに近づかない。でも、運悪くかかったら、暖かくして寝ていれば、1~2日でよくなります。

そうは言っても、会社を休めないからと解熱剤を飲んでしまう人が多いけど、それが間違い。熱はウイルスを殺すために白血球が一生懸命闘っているから出るんですよ。

それなのに熱を下げるのは、白血球の力を弱めているわけで、熱が下がっている間にウイルスが増殖するため、結果的に症状が長引くだけです。勇気がいるかもしれないけど、意識の転換をしてクスリの呪縛を断ち切るべきです」

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――長生きしたければ、病院に近づかないのが一番と言うことですか。

「それに尽きますね。あとは、本を読むことかな。患者になってしまうと不安だから医者のいうことを鵜呑みにしてしまう。そうならないためには元気な時から医療が今どんな状況なのかを知る努力をするべきでしょう。

 

少なくとも、テレビやネットの無料情報に真実はない。それだけは断言できますよ。それは先にも触れましたが、医療が巨大なビジネスになっており、そこに加担しているマスコミもあるから。逆に言えばこの状況がかわらない限り、みなさんの将来は暗いかもしれませんね」

――先生自身は病院を離れて自由な立場になったことで、今までと活動が変わる可能性がありますか。

「実は、大学病院を辞めると暇になると期待していたけど、むしろ忙しくなった。大学病院時代は外来が週に1回で講義も年に1回だったのが、今は、がんのセカンドオピニオン外来が週に3回。空いた時間は朝から晩まで勉強しているか執筆している状態。本も以前は年に1、2冊だったのが、今は5冊から10冊も出しています。

そんな忙しい中でも一番充実しているのは、外来で患者さんと話をしている時。なかには外国から来てくれる方もいて、相談が終わったあと患者さんが笑顔で診療室を後にする姿を見ると、こちらも嬉しいです。

ただ、こうして直接お話が出来るのは僕がどんなに頑張ってもごくわずか。それ以外の多くの悩んでいる人のためにも、メディアを通じて医療界の問題を指摘し、患者さんがラクに安全に長生きできるための情報を発信し続けていくつもりです。

まあ、僕が生きている間に理想の医療環境になるとは思わないけど、だからこそやり続けるしかない、と思っていますよ」

【イベント情報】
2017年6月3日(土)19:00開演(開場18:30)
渋谷区文化総合センター 大和田4F 「さくらホール」
渋谷区桜丘町23-21(渋谷駅西口・ 南口徒歩5分。セルリアンタワー裏手)
自由席 ¥1,000(税込)
主催・問い合わせ先 近藤誠がん研究所 電話番号:03-3478-1823