中学受験「カリスマ先生」田代敬貴が教える
「筑駒の国語」攻略法

寺子屋式で生徒13人中、筑駒5人、開成7人、駒東3人合格
田代敬貴

 東京大学と桜蔭中学校の過去問題が教材である。このこともあって、09年度の筑駒の問題を見たときには「よくぞこの問題を作られた!」と感謝、感激した次第である。

平均点が期待に反した理由

 従来、筑駒の国語は、説明文・物語・詩の大問3題で構成される、記述中心の問題である。これを40分で解かせるのだから、熟考する時間などあろうはずもない。学校側もそのことは承知しているようで、聞くところによると、物語を削った2009年度は多少なりとも平均点が上昇するのではないかと思っていたらしい。

 ところが、期待に反して平均点は5割を下回っていたというのである。10年度入試で従来の3題構成に戻ったのはそのせいかもしれない。だが、私が思うに、09年度入試の問題は良問であるが故に、受験生にとって得点しやすい問題とはなり得なかったのである。【1】と【2】から一問ずつ削除すれば、時間的余裕が生まれて平均点も上がったのではなかろうか。

 次回は、筑駒と併願受験する生徒が多い開成中学校の入試問題をとりあげる予定である。内容は2つ。一つ目は、私にとっての良問である04年度入試の問題(9000字を超える椎名誠氏の『蚊學の書』を題材にした記述問題)について、二つ目は、01年度に大転換を成し遂げて始まった開成の記述路線がブレ始めているのではないかという点についてである。

 予告編のようで申し訳ないが、詳細は次回にゆずることにしたい。

以降 第2弾 へ。

田代敬貴(たしろ・よしたか)
1953年福岡県生まれ。国語教師歴32年。 学習塾「エッセンシャル・アカデミー」国語部長を経て、進学塾「山田義塾」入社。国語主任、取締役教務部長、常務取締役を歴任し1997年退社。2000年よりフリー講師として活躍する。 現在は小学5・6年生を対象に、少人数の難関中学記述対策授業(スクールFC「スーパー国語」)を開講する傍ら、講演活動(森上教育研究所「わが子が伸びる親の『技』研究会、花まる学習会「父母学校」など)や私立中学への入試アドバイス、塾講師への研修、教材・テキストの監修・校閲も手がける。 2009年度入試では、男子13名・女子3名の受け持ち生徒(計2クラス)のうち、筑波大附属駒場中5名、開成中7名、駒場東邦中3名、栄光学園中5名、桜蔭中1名、慶應中等部1名など、圧倒的な実績を上げている、中学受験界の伝説的講師。