所得格差3倍のトップとビリが激突!港区と足立区、住むならどっち?

それぞれの幸せと懊悩がある
週刊現代 プロフィール

物価も3倍違う

朝9時、「古き良き足立区」の風景がもっとも色濃く残っていると言われる足立区・竹ノ塚。

東武伊勢崎線の竹ノ塚駅前にある喫煙スペースで一服していた、ややヤンキー臭の漂う20代の男性Bさんに話しかけると、人懐っこい笑顔で語りだした。

「え、この辺について調べてるんスか?足立区って、メッチャ等身大っていうか、メッチャ暮らしやすいっていうか、メッチャ楽だし、メッチャ友達いるし、親の家も近いし、メチャメチャいいトコなんスよ!」

Bさんは、大学を中退し地元でフラフラしていたときに、コンビニで偶然再会した中学の先輩の紹介で、先輩の親族が経営する不動産会社に就職したという。

「スーパーはいっぱいあるし、大抵の用事は北千住に行けば済むから、正直、仕事以外で区外に出る理由がない」(Bさん)

ちなみに、足立区民に最も馴染みのあるスーパーはイトーヨーカドーだ。北千住で第一号店を開業したヨーカドーは今でも足立区内に大小5店舗を展開。竹ノ塚にも、駅から徒歩10分程のところに「イトーヨーカドー竹の塚店」がある。

'00年代には、年5%を越える驚異的な売上率アップを達成し、日本中から注目された「伝説の店舗」だ。

5歳になる娘をママチャリの後ろに乗せ、買い物に来ていた30代女性Cさんが言う。

「ヨーカドーは安いし、なんでもあるからホントに便利ですよ。旦那と娘の服も、ぜんぶここで揃えます。1000円カットも入ってるので、今日は娘の髪を切ってもらいにきたんです。美容院?まだ早い早い(笑)」

食品コーナーを覗くと、この日はコシヒカリ5kgが1680円、醤油1Lが250円。一概には比べられないが、六本木一丁目の福島屋との「物価」の差は歴然。

イトーヨーカドーPhoto by GettyImages

同じ都内でこれだけ違うと、港区民は「損した」気にならないのか。前出のタワマン住民・A氏に問うと、鼻で笑われた。

「世の中、『安かろう、悪かろう』って相場が決まってるじゃないですか。ウチも娘がいますけど、この辺では小さい頃の服は『サエグサ』や『ファミリア』で買うのが当たり前。

ブラウス一枚で1万円はするけど、何回クリーニングに出してもまったくヘタらない。さすがに、スーパーで買った服を幼稚園に着ていかせられないですよ(笑)」

金持ちランキングの「トップ」と「最下位」。金銭的な価値観には、もはや埋められない溝があるようだ。

 
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