ついに報道の一線を越えた読売新聞の「改憲プロパガンダ」

腐敗した権力・腐敗したメディア
金平 茂紀 プロフィール

かつて僕がモスクワで勤務していた頃(ソ連崩壊時)、ソ連には2大新聞があった。『プラウダ』(ロシア語で「真実」の意味)と『イズベスチャ』(「報道」の意味)だ。『イズベスチャ』は一時発行部数が1000万部を超え、読売新聞より多かった。

けれどもロシア人たちは「プラウダにイズベスチャはない。イズベスチャにプラウダはない」と揶揄していた。プロパガンダまみれの新聞にウンザリしていたのだ。

絶対権力は絶対的に腐敗する、とは歴史が語る真理だ。

そして今、僕らが見ているのは、腐敗した権力の周りに腐敗したメディアがまとわりつくという光景である。

もっと卑俗に言うと、腐った権力者には、ほら、腐った太鼓持ち、愛玩犬、御用記者、女衒、側女たちが擦り寄っているなあ。

金平茂紀(かねひら・しげのり)
53年北海道生まれ。TBSにてワシントン支局長、『筑紫哲也NEWS23』編集長、報道局長等を歴任。現在、『報道特集』のメインキャスター。最新の著作『抗うニュースキャスター』が発売中

「週刊現代」2017年5月27日号より