30代男性はなぜ他の世代よりも「包茎は恥ずかしい」と感じるのか?

女性官能小説家が徹底調査
大泉 りか プロフィール

やっぱり虚栄心

3.「常に剥けている」「手術でズル剥けにした」以外の人に質問です。あなたは包茎であることを

「(非常にor少し)気にしている」と答えたのは20代38.3%、30代47%、40代以上38.4%。20代と40代が限りなく近い数値となった。が、一方で30代だけは「気にしている」が10ポイント近く高い。これはどういうことなのか。自由記述にヒントがあるかもしれない。

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【20代】
・こっちがマジョリティ
・ちんぽはみな等しくちんぽ
・人それぞれの特徴なので問題はないと思うが、気にしている人を見ると気の毒
・包茎は性行為に支障をきたすが、仮性包茎は問題もなく、また仮性包茎の割合を知って、恥ずかしくなくなった。知らない時は、少し恥ずかしかった
・ふつうでは
・セックスができないので、理性を失っても女性を襲う心配がない
・大半が仮性包茎であることを知識として知ってからは笑い飛ばせるが、中高年前後での包茎蔑視の風潮で嫌な思いをしたことがあり、こうした考えは滅べばいいと思っている
・恥ずかしいことだという意識がなくなればいいな

【30代】
・ペニスとしての機能がきちんと出来れば問題ない
・普段は全く気にしないですが、銭湯や温泉などで他の人の目に触れる際、脱衣しては剥き、湯船から出る前に剥くなど、自己満の虚栄心で皮を扱っています。あとは女性とことに及ぶ前ですが、決まった関係の時は気にしませんが、行きずりの関係の時は、パンツを脱ぐ時に驚くほどの早業で剥いています。やっぱり虚栄心ですね
・仮性でも特に意識する問題ではない。しかし清潔さを保つため、皮を剥いて洗うことは大事だと思う。
・常にではないけど大きくなれば剥けているので不便は感じない。昔は銭湯とかでも気になったかもしれない(うろ覚え)。セックスなど親しい異性に見せる/見られる機会もほぼ無いので気にしなくなったのかもしれないけれど、現在はネガティブな感情を意識することはないです。
・皮が被っているか剥けているかについては、身体的な差異でしかないので、その人の考え方次第だと思っています。私はセックスの際に包皮を剥く、あるいは剥いてもらうことによって、行為をすることが明確に感じられるのでモチベーションが高まります。学生時代に悩んだこともありましたが、今では仮性包茎でよかったと思います

【40代】
・人それぞれで、それもある意味個性なんじゃないのかな 比べるものでもないし、実はそんなに気にしなくてもいいことなんじゃないかと思う 要はパートナーとの間で問題がなければいいんじゃないのかなぁ
・別にいいと思う。被ってる方が多いんだから
・包茎の方がセックスの時に女性が気持ちいいらしい
・仮性はエロくて好き
・真性は困ると思うが、仮性なら2つのモードがあってお得だと思う。
・真性包茎は保険で治療したほうが良いが、仮性包茎は清潔にしておく以上の気遣いや意味は無い
・恥ずかしい
・包茎は手術必須。仮性も可能な限り手術すべき、但し保険が効かないのが難点

年代差というよりも、各々の考え方の違いに寄るものが大きい印象だが、あえていうと20代は包茎を恥ずかしいとする社会に疑問を投げかけるような意見が目立ち、 40代になると、仮性を「エロい」「お得」などポジティブにとらえる意見が印象的でありながらも、反面、「不衛生」「恥ずかしい」といったネガティブな声もちらほらとある。

 

こうして回答を比べても、30代だけがなぜ設問3で「気にしている」と答える人が多いのかは、正直わからない。しかし、あえているならば、「包茎は恥ずかしくない」という考えが広がりつつある世界に生きる20代と、長年に渡って包茎と付き合い続けてきたことで、自らの皮を愛することが出来るようになった40代との狭間で、最も悩ましいのが、若者ではないけれど、まだ中年というのは早い30代の男性たちなのかもしれない。

女の立場としては、「包茎でも清潔で実用出来るのならば、問題はないですよ」と慰める気持ちでこの調査を始めたのだけれど、40代になれば、男性側が勝手に肯定できる――呪いを自力で解くことが出来る――のならば、まったく余計なお世話でしたね。

この本は「女性が、女性たちへの実際の取材を通して書いた、男性向けの恋愛書」です。