撮影:立木義浩
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ウイスキーは「永遠に解けない謎」があるからやめられない

タリスカー・ゴールデンアワー第2回(後編)

提供:MHD

前編【外科医の新婚旅行は蒸留所巡りだった

(構成:島地勝彦、撮影:立木義浩)

シマジ: ところで松木ドクターはうちにウイスキーを何本くらいお持ちなんですか?

松木: 熱心なコレクターにはぜんぜん及びませんが、未開栓のもので、多分800本ぐらいはあると思います。開いているものを含めると、1000本を超えますね。

シマジ: ボトルを長期間保管しようとすると、やっぱりボトルのヘッドは蒸発を防ぐためにパラフィンテープで巻いているんですか?

松木: はい、巻くときもありますね。

ボブ: パラフィンテープもいいですけど、じつは配管とかに使う白いテフロンテープがいいんです。パラフィンテープより酸素が入ったり抜けたりしないんです。ただし見た目にはあまりきれいではないですけど。

松木: それは知りませんでした。そういえば以前、90年代、80年代、70年代に流通していたタリスカーのオフィシャルスタンダードボトルを飲んだことがあるのですが、それぞれに味が違うように感じたんですよ。

いまとなってはボトリング当初にはどういう味だったかがわからないので、なぜそのような差があるのかは想像の域をでませんが、そういう「謎」に想いを馳せながら飲むのも、ウイスキーの愉しみの1つかなと思います。

シマジ: ボトルごとの謎を解くみたいな感じで、ロマンティックですよね。

松木: 山岡さんはそれを「永遠に解けない謎」と仰っていませんでしたか?

ボブ: それは永遠に解けない謎のままでいいんじゃないですか。ですからウイスキーは面白いんですよ。

シマジ: たしかにね。いろんなことを想像しながら飲むのは愉しいものです。

ボブ: ひとつ面白い話があります。大昔の蒸留所にはドラミングという素敵なシステムがあったんですよ。

ヒノ: それはどういう仕組みなんですか?

ボブ: ドラミングというのは、1ドラム、お酒1杯ということなんですけど、要するに、毎朝、蒸留所のマネージャーがベルを鳴らしてみんなを集めて、ショットグラスに60mlぐらいのニュースピリッツを「みなさんどうぞ」と言って配る。作業員たちはそれをキュッとやってからそれぞれの持ち場に向かう。つまり、大昔はみんなちょっとほろ酔いの状態でウイスキーを作っていたんですよ。

シマジ: 朝、蒸留所に働きにくると、まずは1杯ひっかけていたわけですか。

松木: 朝だけでなく、途中でも時間ごとにちょいちょいドラミングをやっていたとなにかに書いてありました。

シマジ: へえ~、素晴らしいじゃない。昔はずいぶん大らかだったんですね。

ボブ: そうですね。なんと言いますか、いい意味でも悪い意味でも「適当」だったのでしょう。現在ではもうそんな制度はありませんし、日々、厳しい自然環境の影響を受けながら、実直にウイスキー造りが行なわれています。

さて、本日の一本にはタリスカーストームを用意しました。

松木: ストームはノンエイジですよね? タリスカー10年とはどういうコンセプトのちがいがあるんですか?

ボブ: タリスカーの特長は、潮風のような風味とブラックペッパーを思わせるスパイス感なんですが、いろんな樽の原酒をみていると、潮風の風味が突出しているものが結構あったりするんですね。だったらいっそ、そこを思いっきり表現した、スカイ島の嵐を感じるようなものを造れないかということで、ディアジオのマスターブレンダーのトップの人にお願いして、タリスカー10年と並ぶもう1つの定番商品としてストームを造ったわけです。

松木: タリスカー10年のほうがドライですね。

シマジ: 比較して飲むとちがいがわかります。タリスカーストームの方がよりフルーティーに感じますね。

ボブ: はい。赤いベリー系のフルーティーさが結構ありますね。

海が育んだシングルモルト スコッチウイスキー
タリスカー ストーム(TALISKER STORM)

タリスカーの特徴であるペッパーの風味と潮の風味を際立たせた、非常に力強い味わいの商品です。是非、ストレートかオン・ザ・ロックで