# 英語

一生モノの英語力を身につける方法は、結局ひとつしかない

もし本気で学びたいなら…
澤井 康佑

このように、「読む」が全ての基本にあるにもかかわらず、上述の通り、大半の人は英文解釈を大の苦手としています。よって英語教務者は、まずは確かな読解力を獲得させることをメインの目標に据えたうえで、学習法を構築していかなくてはならないはずです。

本書では、読解力を養成するためには、何よりも文法力が必要であることを明らかにし、理想の読解演習法を講じ、また、どのようなプロセスを経て読む力が付いていくかについても詳しく解説をしました。

たどりついた「たったひとつの学習法」

このように、現状を厳しく正しく見つめたうえで、初級者が確実に中級、上級に向かっていける理想の英語学習法を長く求め続けてきたのですが、体系の構築をひととおり終えた時に出た結論は、それを可能にする学習法は、結局のところ1つしかないということです。

そして同時に明らかになったことがあります。それは、その学習法が、初級者だけでなく中級以上のレベルにいる人にとっても、極めて有益なものであるということです。

 

食べることや寝ること、働くことや遊ぶことと同様に、英語学習もまた、あくまでも私たちの生活の一部であり、人生という大きな枠組みの中の一部分です。

よって英語を学ぶことが、日本に暮らし、現代に生きる我々に大きな意味をもたらしてくれるのであれば、それは単なる「外国語技術の習得」であることを超えて、生活の彩りとなり、人生の尊い一場面となるはずです。

具体的であることの尊さ

最後に、本書のはしがきに記した「4つの注意点」のうち、特に重要なものを1つ明かします。

本書を実際に書き進める際に、最も強く注意したことの1つは「学習法の指南は、徹底的に具体的でなければならない」ということです。それがどんなに高尚でも、どんなに核心を突いたものであっても、明確な指針を与えられない学習ガイドは、しょせんは絵に描いた餅にすぎません。

よって本書では、「何をどのように」「どのタイミングで」「どのような姿勢で」学ぶべきかを、可能な限り具体的に記述しました。用いるべき参考書類や辞書類も、精査に精査を重ねて選び抜き、書名のリストも載せてあります。

ご安心いただきたいのは、上で読解の大切さを述べましたが、だからといって本書は読解力の養成のみにスポットを当てたものではないということです。読解力に加えて、「聞く」「書く」「話す」の力を確実に獲得するための学習法も詳細に示すことにより、総合的な英語力を向上させるためのガイドブックに仕上げてあります。

他の何よりもまず済ませるべき文法書、英作文・英会話のための特に優れた教本、挫折しにくい単語集、作り込まれた熟語集、できれば毎日触れてほしい辞書、究極の英文解釈教本、そしてこれらの効果的な用い方……。

読者の皆さんは本書を読み終えた段階で、理想の英語学習法がはっきりと胸に刻まれた状態になっています。よって迷わず、そして何よりも大きな希望をもって、すぐに本格的な学習になだれ込んでゆくことができます。

ぜひ、この『一生モノの英語力を身につけるたったひとつの学習法』を手にしてください。そしてその唯一無二の学習法をしかと受け止めてください。

澤井康佑(さわい・こうすけ) 1972年、横浜市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。著書に『よくわかる英語の基本』(開拓社)、『一生モノの英文法』(講談社現代新書)、『一生モノの英文法COMPLETE  MP3 CD-ROM付き』(ベレ出版)、『基礎がため一生モノの英文法BASIC  MP3 CD-ROM付き』(ベレ出版)がある。