50歳「普通の主婦」がAV出演を決めるまで〜最後に一花咲かせたい

男にはうかがいしれないその胸中
週刊現代 プロフィール

そういう女性が私の周囲にはたくさんいました。私が最初の不倫をしたのは、そんな女性のお友達に誘われて。インターネットとかじゃなくて、子供の幼児教室で知り合った普通のお母さんでした。

お友達になった後、「今度、私の男友達と一緒に飲まない?」と誘われ、3対3ぐらいで飲んだのが始まり。相手の男の人たちはみんな妻帯者で、こちらも全員結婚して子供もいました。

私を誘ってくれた彼女は、そのなかの一人と関係があったようです。要するに、男の人たちはセフレを探していたんですよ。

ただ、女の人は不倫に慣れていないと、恋愛モードになってしまう。先輩の奥様から、「不倫というのは終わりのある恋愛だから、熱くなってもしょうがない」と言われていたのですが、それを自分の中で納得させるまで時間がかかりましたね。

何回かお付き合いをしていくうちに、(心の交流には)そんなに興味もなくなっちゃったんです。40代に入った頃でした。

 

撮影後にオナニーします

そうしたときに、昔、恋人と一緒に見たAVのことを思い出したんです。私は結婚して、子供を産み、まもなく50代になろうとしている。この先、特に人生にイベントはありません。「新しい仕事を始めよう」、「子供を産んでやろう」という、大きな何かは期待できないんですね。だからこそ、自分が好きなだけセックスを楽しみたい。

「最後に一花」という気持ちが湧いてきて。いわば男の人たちが定年を迎えたり脱サラして「よし、いまこそ理想の田舎暮らしをするぞ!」と思うような感覚かもしれません。ちょっと危ない選択ではあったかもしれませんが、そういう感じですね。

インターネットでAV事務所を検索して、雰囲気のよさそうな今の事務所に連絡しました。最初に面接があって、「AV出演をどこまで秘密にしたいか」「どんなプレイが好きか」「どこまでできるか」「男性経験は何人か」「週にどれぐらいオナニーするか」などの質問項目シートに記入します。

それが終わったら、試し撮りのため、その場で裸になります。このときはすごくドキドキしましたけれど、自分から出たいと連絡したのですから、もちろん裸になりました。

この時点でいざとなると裸になれない人もいるみたい。また、裸になったとしても、売れるかどうか事務所側もそこで判断するので、この段階でOKが出るのは意外と大変だと後から聞きました。

それに合格したら、後日、今度はスタジオで綺麗にメイクしてもらってプロのカメラマンに撮影してもらいます。その宣材写真をメーカーさん各社に配って挨拶まわりをし、話が決まるとデビューになります。

私の場合、宣材写真を撮ったその日にメーカーさんと話が決まったのであっという間でした。12月に初めて面接して5月にはデビューしていましたから。

デビュー作のときは、監督がマイク付きのカメラを持って撮影してくれました。監督のほかにはサブのスタッフが一人いるだけ。あとは男優さんだけという少ない人数で撮影したので、私もリラックスできたんですけれど、メーカーさんが替わったら本当の映画みたいな撮影になりました。

監督はデンと座って、照明さんがいて、音声さんがいてとスタッフは大人数だし、場面も一つずつカットしていくんですよ。絡んでいるところも、1シーンずつカットして撮る。

しかも監督が「あと何分でイってください」と伝えたら、一流の男優さんはその通りにイケるんです。「いまはまだダメです」と言ったら、どんなに激しくピストンをしていてもイキません。ホント、すごい職人なんですよね。