籠池泰典考〜国会をかき回した男のメンタリティを分析してみた

サブカル批判の雄が徹底解剖!
ロマン 優光 プロフィール

嘘つきの言うことは全部嘘ではない

籠池氏というのは自分を偉く見せたい、大きく見せたい人物だと思うのですよ。そのためには手段は選ばない。籠池氏にとって森友学園というのは自分を大きく見せるための 装置だったのではないでしょうか。名士のエキセントリックな娘に取り入って、家に入り込み、その名誉や権力、財産を引き継いだ。そんなところではないでしょうか。

あの教育方針も借り物でしょう。氏がHPで謳うように、皇室を本当に崇拝しているなら、皇室をさておいて安倍総理に対して個人崇拝みたいな真似をしたりしないでしょう。彼のあのような教育方針は「受けがいいからやっている」だけだと思うのです。

 

先代の残した基盤に乗っかって名誉欲を満たし、最近の右傾化に乗っかって先鋭化してみせて、権力者からの更なる引き立てを狙っていただけだと思います。安倍総理がそんなに好きなら、維新に粉かけたりしないでしょう? この人は受ければなんでもいい人なのです。

諄子氏に関しては、小学生暴行事件や園児の保護者への手紙から推測されるように、俯瞰で物を見ることができるような思慮深いタイプではないので、安易にこういうパフォーマンスを受け入れていったのではないかと思われます。

氏の証人喚問の中継を見ていて思い出したものがあります。本庄保険金殺人事件の主犯・八木茂が連日ワイドショーなどに出演して行った自分の無罪を訴える会見の様子です。堂々として雄弁で、それでいてどこか表層的な様子。とても、似ています。

籠池氏が詐欺という犯罪行為を行ったかについては、私は現状ではなんとも言えません。しかし、心にもないことを言ったり演じたりして自分を利するような行為をしてきた人物であることは間違いないとは思っています。

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ここでめんどくさいのは、籠池氏は確かに経歴詐称のような嘘を平気でつく人物であるのは確かですが、嘘つきの言うことは全部嘘ではないということです。

リスクが高い証人喚問の場に出てくるからには、それなりの保険をかけているわけで、籠池氏の言っていることには真実も多いでしょうが、第三者が証明できないような嘘を巧妙に織り込んできてる可能性は否定できません。なんとも言えないのです。

諄子氏と安倍昭恵氏とのメールでのやり取り(諄子氏側の内容に関しては籠池氏の指示は当然あったと私は考えています)も巧妙に言質がとられないようになっていて、上手いんですよね。まあ、目の前の相手のことしか考えてないから、辻元清美議員に関するデマを交えて相手の気を引こうとしているところが、彼の限界というか、あさはかさだとは思いましたが。

実際、 籠池氏は別に自民党がどうなろうが、野党がどうなろうが、日本がどうなろうが、どうでもいいと思うのですよ。プライドを傷つけられた復讐ができて、世間の注目を浴びて気持ちよくなれたら。

まあ、このような人物を回りに近寄らせた結果、官公庁・公務員が忖度から動いて今回のような結果を招くようになったわけですから、恐ろしい話です。

どこよりも正しいサブカル本の誕生 恥ずかしい大人にならないためにも必読です……

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