昭恵夫人に籠池理事長…急に爆弾を抱え込んだ安倍首相の本音

最長政権樹立のために、切るものは切る?
週刊現代 プロフィール

塚本幼稚園では、籠池氏の長女・次女が教員として働いている。しかし、籠池氏と一般の教職員たちの間でもトラブルが絶えないという。

「先生たちも、園児の前で怒鳴られることがあります。園長と副園長が帰るときは、車が角を曲がって見えなくなるまで、先生は90度のお辞儀を続けてお見送りをしないといけないんです。

こんな調子ですから、先生がどんどん替わる。夏休みを境に来なくなったり、ある日突然いなくなったり……しかも、保護者には何の説明もない」

偏った考えを子供たちに押し付けるのみならず、まるで「独裁者」のような振る舞いで大人たちをも圧する籠池氏。

「憲法改正に賛成します」という署名に協力するよう保護者に強要したり、NHKの籾井勝人前会長を擁護するハガキをNHKに送るよう言うこともあった。小學院開校のための寄付金も、一口1万円、または5万円で募っている。

「運動会以外の行事は撮影禁止で、学園側が撮ったDVDを買え、ということでした。『レンズ越しに我が子だけを見るのではなく、全体を見なさい』と。それはいいとしても、DVDが約3万円と高いんです。よほどお金に困っていたんですね。

一番信じられなかったのは、大阪市には私立幼稚園に子供を通わせている世帯が幼稚園経由で申請できる補助金があるのですが、うちの子が退園することになった後、『手続きをやる気がしない』と言われ、申請用紙を渡してもらえなかった」(前出の母親)

Photo by GettyImages

新たな疑惑

籠池氏は〈人は信義に反することはしてはダメ〉(前出のコラムより)と述べているが、何をか言わんや、である。

小學院開設をめざしていた籠池氏が、カネに困っていたのは本当だろう。今回、新たに興味深い事実をつかんだ。ある大阪府議が言う。

 

「籠池氏の自宅の登記簿を見ると、'11年10月に土地・建物に対してそれぞれ2500万円ずつ、計5000万円の抵当権が設定されている。ところが、わずか3年半後の'15年3月、どちらも抵当から外されているんです。

森友学園に国有地を売却することが決まったのが同時期の'15年2月。このころ、籠池氏は『大口の寄附金を確約する文書をもらった』と府に報告しています」

個人的な負債解消のために、学校開設費を流用したと疑われてもおかしくない、奇妙な符合だ。

今年に入って安倍総理は、「来年の総裁選に勝ち、次の総選挙でも圧勝をおさめて、戦後歴代最長政権を樹立する」というシナリオを前提にして行動してきた。しかし、昭恵夫人の軽率な行動から、その夢がいま、音を立てて崩れようとしている。

かくなるうえは、昭恵を「切る」しかない――今の安倍総理ならば、そう判断しかねない。前代未聞の「現役総理の離婚騒動」が、現実のものになるかもしれない。

「週刊現代」2017年3月18日号より