「ゲス不倫」の裏で、既婚男性×独身女性カップルが急増中?

結婚したくないけど恋愛したい女たち
亀山 早苗 プロフィール

妻も彼女も大事

「僕は家庭も大事だし、妻は昔からの同志だからこれからもうまくやっていきたいと思っています。でもそれと“恋愛”とはちょっと違うんですよね」

いきなり本音をさらしてくれたのは、トモヨシさん(50歳)だ。結婚して22年、大学生と高校生の子どもがいる。妻とは共働きで、ずっと協力し合って家庭を維持してきた。そんな彼が「これこそ運命の再会」だと思ったのが4年前のこと。SNSで高校時代に憧れていたクラスメートとつながったのだ。

久しぶりに当時の仲間と何人かで会うとき彼女を誘った。彼女は離婚してひとり息子をやっと社会に送り出したばかりだと知り、憧れの感情にリスペクトが加わった。

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「お互いに年はとったけど、彼女がとても“いい顔”になっていたのが印象的でした。人生って顔に出るんだなあとしみじみ思いました。それをきっかけに、今度はふたりで食事にでもと誘ったんです。知らなかった彼女の人生をもっと知りたい、今の彼女をもっと知りたい。まるで初恋みたいに純粋にそう思っていました」

既婚男性が必ずしも若い女性を好むわけではない。相手が若いと話が合わない、心が満たされないと言う男性も多いのだ。そんなとき、全人格的につきあえる「同級生」はまさしく救世主となる。

家庭はそこそこうまくいっているものの、子どもたちはもう昔ほど懐いてはくれない。高校生の娘に至っては、「パパはクサイ」と言い出す始末。会社でも、もはや先は見えている。心のどこかに穴が開いたような気持ちは否めない。そんな中年男性は「共感し合える相手」を求めている。一昔前にはなかった現象である。

 

「食事をして送っていきました。コーヒーでもと誘われ、ひとり暮らしをしている彼女の部屋に入ったんですが、やはり自制はできなかった。彼女のほうも予想はしていたようですよ、もう子どもじゃないから。

ただ、いざとなるとかなり激しく拒否しました。『こんな体を見せられない』と。『僕だってできるかどうかわからない』。そう言うと彼女がクスッと笑って。電気を暗めにして抱き合いました。彼女の息遣いがだんだん激しくなっていくのがうれしかった」

彼にとっても久しぶりのセックスだったのだ。家庭がうまくいっているからといって、必ずしもセックスがあるとは限らない。むしろ、家庭からセックスを排除したほうがうまくいくこともある。

「それから4年、彼女とは順調につきあっています。お互いに自分自身をさらけ出せるのがうれしいんです。自分が自分でいられるのは彼女に対してだけかもしれません。彼女の性感がどんどん深く強くなっているのが興味深くて……。

この先、セックスができなくなったとき、この関係がどうなるかと考えると不安もありますが、今はそれを考えたくない」

同志である妻への罪悪感はある。だが、やはり「恋愛」は彼を変えた。彼女のために健康でいたいと考え、深酒はしないようになった。仕事に対しても「先が見えている感じ」が強かったが、今からでも何か新しいことができると積極的にアピールするようになっている。

「彼女はいつも絶対的な味方でいてくれる。それがうれしくて、自分が伸び伸び生きている実感があるんです」

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