正直、安倍一強にはもう飽きた…小池百合子という「新たな選択肢」

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石破はこう考える

自民党幹事長として考え得る「最悪のシナリオ」に直面した二階氏は、迷わず次善の策を発動した。それが小池氏への急接近、言いかえれば「抱きつき」である。

「そもそも二階さんは、小池さんに対して『戦って勝てる相手ではない』と観念しています。実際、いまは下村さん以下、自民党都連は小池さんに反対せず、予算も通し、豊洲市場移転の百条委員会も容認し、内田さんは引退というふうに、『戦わない』戦法をとっている。

こうすれば小池さんがいくら力んでも、つまらなくなって有権者は興味を失うだろう、ということなんでしょうが……」(前出・自民党二階派議員)

これが単なる懐柔作戦ではなく、味方をも欺く高等戦術である可能性も捨てきれないのが、二階氏の妖怪たるゆえん。つまり、「いざという時は小池に乗る」ための保険かもしれないのだ。

二階氏と小池氏は、'00年に結党した保守党で同じ釜の飯を食った先輩と後輩である。自民党復党後、'05年の第三次小泉内閣では、二階経産相・小池環境相という時期もあった。自民党の重鎮の中では、二階氏が小池氏と最も太いパイプを持つことは周知の事実。

「小池さんの弱点は政党運営資金。彼女としても、二階さんの資金力は魅力的でしょう。

このまま両者が接近していき、いざ打って出るとなった小池さんが『保守党から自民党に移ったときのご恩を返します』、『最後の大仕事だと思って、どうか協力してくれないでしょうか』と頼めば、二階さんのほうも無下には断れない」(自民党中堅議員)

 

安倍総理とて、二階氏が心の底から自分に従っているわけではないことは分かっている。しかし二階氏が小池氏に乗り換えれば、最強のカードをみすみす敵に渡すのと同じ。今後、安倍総理と小池氏による二階氏の「取り合い」が熾烈をきわめるのは間違いない。

もうひとり、自民党には小池氏と非常に近い重要人物がいる。安倍総理の長年のライバルで、前々回の'12年総裁選では小池氏から支援を受けた、石破茂前地方創生相だ。

〔PHOTO〕gettyimages

昨年夏の内閣改造で留任を固辞し、「ポスト安倍」を狙うと宣言した石破氏は今、講演行脚で全国をまわり、地方票固めに精を出している。一方で石破派所属の自民党議員によれば、今でも小池-石破ラインは健在だという。

「状況次第ですが、万が一小池さんが自民党に戻ってくるようなことがあるなら、うち(石破派)が受け入れるでしょうね。これからもっと人気が上がっていけば、党本部としても断りきれなくなるでしょうし」

では、小池氏が出戻るのではなく、逆に石破氏が自民党を割って出て、小池氏を支える側に回ることはあるのだろうか。小池氏の地盤を引き継ぎ、側近中の側近として知られる若狭勝衆院議員も、石破派に籍を置いている。若狭氏が言う。

「もしそういうことになるのであれば、前回の都知事選を上回る大きな風が必要だと思います。都民だけでなく国民全体が、期待だけでなく実績をふまえたうえで小池さんを圧倒的に支持する。そのうえで、自民党の中でさえも『もう小池さんしかいない』という空気ができる。そうした条件が整えば、可能性はある」

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