生き残るのは一社だけ!大企業同士の「大合併」時代がやってくる

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週刊現代 プロフィール

鈴木 その時、ナショナルブランドへのこだわりから、トヨタがそこに名乗りを上げる可能性は高いと思う。両社は消費者層も異なりますしね。

しかも、ともにグーグルと近い。ホンダは数年前からトップがしばしばシリコンバレーに現れており、トヨタは、グーグル傘下のロボット会社、ボストン・ダイナミクスを買収しようとしている。この二社がグーグルと提携し、「ポスト自動車」をつくっていく未来は想像できます。

小笠原 私はむしろ、「おもしろいもの」を追求してきたホンダが独自路線を歩むと思います。自動運転機能が普及すると、「つまらない」自動車からは撤退し、まったく別の業界の企業と一緒に新しいものをつくるのではないかと予想します。エンジン開発が出自の「本田技研工業」ですから。

 

鈴木 企業統合が思いがけないものになるのは、それがトップの「野望」から生まれるから。その点で私が注目するのはソニーです。

平井一夫CEOはうまくやっていますが、もし「歴代社長と並び称されたい」という野望があれば、サムスンとの統合があると思う。ソニーの時価総額は約4兆4500億円。

しかし、PS4、ソニー・ピクチャーズなどを考えると、この額は過小評価の可能性がある。一方サムスンの時価総額は25兆円超ですが、明らかにバブル。ギャラクシーノート7の失敗の悪影響が反映されれば、'12年の10兆円レベルに下がってもおかしくない。もしお互いが10兆円企業同士になったとしたら……。「ソニーサムスン」が誕生する可能性もある。

中野 人口が減る中、様々な業界が再編されるのは必至。各社、「その時」に備え、虎視眈々と準備を進めているのです。

「週刊現代」2017年2月11日号より